ソイル内相、UAE訪問―逃亡マフィア・ペケル問題か?
2022年11月29日付 Hurriyet 紙


スレイマン・ソイル内務相は、犯罪組織の指導者であり、逮捕状が発行されているセダット・ぺケルが滞在するアラブ首長国連邦を訪問した。ソイル内相は副首相兼内相であるアル=ナヒヤーン氏と会見した。これに伴い両国の間で「共同戦略的安全談話(OSGD)」への取り組みが決定された。

スレイマン・ソイル内相とUAEのサイフ・ビン・ザーイド・アル=ナヒヤーン副首相兼内相間の会談でOSGDへの取り組みが決定された。

公式の会見のためにアブダビを訪問しているソイル内相は、アル=ナヒヤーン副首相兼内相と会談を行い、両国の安全保障分野で実現可能な共同事業を検討した。

アナトリア通信によると、両者の会談の中で両国の内務省間で進められてきた連携の結果、OSGDの形成が決定された。

■二国間で情報共有が行われる

在アブダビ・トルコ共和国大使館を訪問したソイル内相は、この場でUAE訪問とOSGD構築の決定に関する見解を示し、アル=ナヒヤーン内相と生産的に安全保障について連携を強化するような話し合いが実現したと明かした。

ソイル内相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン公正発展党党首兼共和国大統領とUAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アル=ナヒヤーン大統領が両国関係があらゆる分野で発展するよう取り組んでいると指摘し、今回の会談ではこの枠内で実現可能なことを検討したと付け加えた。

■安全保障において連携が強化される

ソイル内相は、OSGDを構築し二国間の安全保障に関する連携が強化されていくことになると述べ、「こうした合意によって、UAE在住のトルコ国民及びトルコ在住のUAE国民の安全を確保し、犯罪と犯罪者を追跡するとの認識を、共同して検討することになる。同時に、情報共有も行われることになる。」と発言した。

この仕組みが「国境を越えた犯罪」に対する取り組みをも強化することになると指摘したソイル内相は、「我々は密輸、組織犯罪といった多くの分野で、今日までに得た双方の経験と、両国が今後行う対策においてお互いに公開可能なケースを共有していくことが可能であるといった認識を深めるよう努めた。実際に我々は現在安全保障連携が合意するよう取り組んでいる。この件も、願わくば、近々ある機会に完了し、終結させるつもりだ。」と発言を行った。

同内相は、「UAEのサイフ・ビン・ザーイド・アル=ナヒヤーン副首相兼内相との会見と、同国の国務大臣が私たちを受け入れたことは、両国間の関係がいかに親密かつ友好的であり、戦略的な措置を持って進んでいるものと、親密度・熱意の点からも明らかとなった。」とも述べた。

■共同戦略的安全談話

OSGDの構築により、二国間、また地域における安全と安定を強化することに資することが目指されている。また国家間の連携及び戦略上の共同を強化すること、治安組織間の協働を増すことが目標に置かれている。

■ぺケルを要求したのか?

UAEは、犯罪組織の指導者であるセダット・ぺケルを匿っていることで知られている。国際手配が発行されているぺケルに関して、彼の弁護士であるエサン・バルクンは「インターポールによって、単に『証言確保のために』発行された国際手配が『全世界で捜索されている』といった形に拡大解釈された。」と述べた。ソイル内相が、訪問に際して、ぺケルのトルコへの引き渡しも議題にあげた可能性があると報じられている。

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( 翻訳者:村田七海 )
( 記事ID:54553 )