チュニジア:国境警備隊が移民を載せた船を沈める映像が拡散(2)
2022年11月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■移民を載せた船を沈めようとするチュニジア沿岸警備隊の映像が大きな批判を呼ぶ

【チュニス:本紙】

元国会議員で移民分野における活動家のマジュディー・カルバーイー氏は「チュニジアとEUによる『Big Wall』プロジェクトは、欧州側の条件を満たそうとしている現政権にとっては好機である。チュニジアは国境を守るためにイタリアから毎年900万ユーロを受け取っており、チュニジアの国境警備隊は欧州の国境を防衛することに専念している。また彼らは自国の子供たちさえ含む移民の命を、彼らを溺れさせようとする試みによって危険にさらしている。これが警備隊の職務か?」と投稿している。

これら一連の出来事は、今年9月に18人の移民が地中海を渡ろうとして溺死した「ザルジスの悲劇」をめぐって論争が続いているさなかに起こったものである。この事件では、チュニジア当局が犠牲者らを身元不明者専用の「異人墓地」に埋葬したことに対して、彼らの家族が子供たちの所在を明かすことを要求する一連の抗議行動を組織した。

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( 翻訳者:半田桃香 )
( 記事ID:54556 )