アブラモヴィッチ、イスタンブルで海沿いの別荘賃借
2022年12月01日付 Hurriyet 紙


ロシア・ウクライナ間の戦争が勃発して以降、ヨットでしばしばトルコに姿を現しているロシアの億万長者ロマン・アブラモヴィッチ氏は現在ボスポラス海峡で滞在する準備をしている。アブラモヴィッチ氏は、アナドルヒサルにあるフェイヤズ・トカル邸を月5万ドルで借りた。

約50年前に造られた[イスタンブルのアジア側に位置する]アナドルヒサルにあるフェイヤズ・トカル邸は、イスタンブル・ボスポラス海峡沿いにある最も新しい邸宅のうちの一つである。船着場もあるこの邸宅は、元の持ち主であるフェイヤズ・トカル氏の名前に因んでおり、ボスポラス観光(Bosfor Turizm)の共同経営者であったフェイヤズ・トカル氏の死後に屋敷の所有権の半分は妻のベルナ・トカル氏と娘のセッラ・トカル氏とエスラ・トカル氏に受け継がれた。屋敷は2012年に3000万ドルで売りに出された。屋敷はアメリカで資産運用を営む「若いトルコ人」で「ウォールストリートのいかれた子供」として知られるアフメト・オクムシュ氏が2500万ドルで購入し、妻であるメリス・オクムシュ氏に贈った。

■屋敷を探していた

ロシアの億万長者ロマン・アブラモヴィッチ氏が、ウクライナ・ロシア間の紛争の後にトルコで投資を行うとの噂がたった。噂では、アブラモヴィッチ氏は自身及び家族のためにイスタンブルのボスポラスに屋敷を購入することを望んでおり、特にカンディルリにある屋敷に興味を関心を示していた。しかしアブラモヴィッチ氏はアナドルヒサルのフェイヤズ・トカル邸を月5万ドルで借りたのが判明した。

■よく整備された邸宅

ボスポラス周辺の不動産の専門家であるBosforceのマネージングパートナーでありイスタンブル不動産ブローカークラブ(İSTEB)会長であるウルヴィ・オズジャン氏は、イスタンブルの不動産に関する外国人の関心について次のように説明した。

「ロシア人は最近イスタンブルで本格的に購入・借用を行っている。アブラモヴィッチ氏が熱烈にボスポラスの屋敷を購入したがっていると頻繁に耳にした。ベイコズまたはカンディルリにある邸宅を買おうとしていたのを知っていたが、確認されなかった。ロシアのビジネスマンであるアブラモヴィッチ氏が、アナドルヒサルで借り住んでいる、VIP用ミニバスを置いてある屋敷は大変よく整備されている。この邸宅の市場賃貸価格は5-6万ドルである。所有者はアメリカに住む投資家アフメト・オクムシュ氏だ。」

■外国人たちの好み

イスタンブルには家を購入するためトップレベルのホワイトカラーのビジネスマンたちがやってきている。中東出身者は、より多くはヨーロッパへの移行入り口として見ているイスタンブルに市民権とパスポートを得るためやってきている。外国人たちの好みはヨーロッパ側のエセンユルト、ベイリクドゥズ、ハルカル、アヴジラル地域である。アナトリア側では裕福なアラブ人は有名なアラブ企業であるエマール[が扱う物件]を好んでいる。ロシア人やイラン人も、バグダット通りに関心を持っている。

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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:54560 )