コソボ、EU加盟申請へ
2022年12月06日付 Cumhuriyet 紙

コソボのヴィヨサ・オスマニ大統領は、ヨーロッパ連合(EU)の各国首脳らにコソボが年末までに加盟申請を提出すると発表した。

コソボのオスマニ大統領は、アルバニアの首都ティラナで開催されるEU―西バルカン諸国会議を前にメディアの質問に答えた。

オスマニ大統領は、ティラナでの会議に出席することに関し喜びの言葉を述べ、会議をEU及び西バルカン諸国側双方にとって非常に重要な合意を位置づけた。

同大統領は自身を自国内で最もヨーロッパ寄りの指導者であると自称し、以下のように述べた。

「ロシアに対して制裁下し、ロシアや中国といったファクターの悪影響を拒絶することを始めとして、我々が行ってきた全ての行動やあらゆる外交政策・安全保障政策の決定において、EUやEUの価値観に100%同調することによって忠誠を示してきた。」

またオスマニ大統領は、コソボ国民に対するビザ免除に関し、EUが「言葉よりも行動」にうつすことが必要であると強調し、「ご存じの通り、今日、EUの全首脳の前でコソボが年末までにEUへの加盟申請を行うことを伝える。そしてもちろんEU加盟国による全面的援助を期待している。」と述べた。

■「セルビア-コソボは別の話」

オスマニ大統領は、セルビアのアレクサンダー・ヴチッチ大統領と会談するか否か、そしてセルビア-コソボ間の対話に進展があるか否かという質問に対し、この会議はコソボ-セルビア間の対話や協議の場ではないとし、この件はEU加盟を容易にするものとは別の過程であると述べた。

そして、オスマニ大統領はこの会議について「互いをよく知るための場であり、同時にコソボの領土保全、主権、統合的な性格、憲法制度を守り保護することが必要だと信じている過程である。」と述べた。

オスマニ大統領は、アルバニアと北マケドニアがEUと協議を開始したことに言及し、今日、コソボ国民にビザ免除を施す方向で投票するようEUの各国首脳らに呼び掛ける予定だと明かした。

■ヴチッチ大統領のコメントに対する反発

オスマニ大統領は、[ビザに関わる]ことが、西バルカン諸国に向けEUの価値観に寄り添うか否かの重要性に関する明確なシグナルを与えるという意味で前進措置となるとし、ウクライナに寄り添う諸国とロシアに寄り添う諸国に同様の態度を取るべきではないと強調した。

ヴチッチ大統領がコソボのアルビン・クルティ首相を「テロリストのような穢れ」と表現したことを問われたオスマニ大統領は、ヴチッチ大統領が未だに90年代セルビアの考え方をしているとし、以下のように述べた。

「まさにこの考え方が、紛争と民族浄化、15万人の民間人殺戮の原因となった。この考え方は誰もが否定すべきものである。」

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( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:54584 )