リビア:エジプトの海洋境界画定に関する決定に抗議
2022年12月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

■リビア国民統一政府は、エジプトの西側の海洋境界画定の決定を拒否する

【トリポリ:本紙】

リビア国民統一政府の外務国際協力省は金曜日、リビア・エジプト間の海洋境界画定に関連するエジプトの決定を拒否し、この件の協議開始を検討するようエジプト政府に促した。

今月12月11日に、エジプトはリビアと共有している西側の海洋境界を一方的に定めた大統領令を出した。

今日の午後発表された声明でリビア外務省は、エジプトの行ったことは「善意の原則に反しており、リビアの主権および領土保全を尊重しているとのエジプトの主張に背き、リビアの領海および大陸棚を侵害し、一方的な宣言で、国際法の観点からして不公平な画定である」としている。

また同省は、この紛争を国連憲章第33条に基づき、国際司法裁判所を含めた平和的解決のための手段に委ねる可能性について述べ、リビアが呼びかけた交渉を通じて境界に関する合意がなされなければならないとした。

関連事項として、リビア国民統一政府は今年10月初めにトルコと、両国間の海洋境界地域での探査や採掘の作業の開始を許可する了解覚書に署名している。その事は2019年末に両国で結ばれた合意に含まれていた。

(後略)

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( 翻訳者:星野 明里 )
( 記事ID:54655 )