イラク:中央政府とクルディスタン地域政府間の原油・ガス取引交渉のゆくえ
2023年02月07日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■クルディスタン地域政府:法律に従いバグダードとエルビル間の関係調整に腐心

【スレイマニア:アッバース・アルクワーズィー】


原油引き渡しに関する財政規律局に対する回答

クルディスタン地域政府はクルディスタンに於ける原油・ガス法の憲法違反性に関する連邦高等裁判所の判決の諸項目の新たな施策パッケージを発表した連邦財政規律局のレポートに回答した。尚、地方政府は連邦政府に対して原油案件に関して義務を負っていることも確認した。

クルディスタン地域政府のイワート・シャイフ・ジナーブ財務大臣は、「連邦政府の財政規律局のメンバーが何度もクルド地域を訪れ、彼らに必要なすべての協力を我々は惜しまなかった。また、この地域において、連邦政府は原油の採掘と販売と収入に関しての管理・監督権がある様にするために、共同委員会で連邦政府と完全な理解に至った。」と付け加えた。

彼は、次の通り明言した。「第9次地方政府の発足当初より、30回以上バグダードを訪問し長時間の議論の末、予算や原油や第140条について合意に達した」。

我々地域政府は法律に従ってバグダードとエルビル間の関係調整に腐心し、そこでは両者間にある諸問題の解決の為の中立的な裁判所があったことを財務大臣は確認した。

連邦財政規律局は、原油・ガス法令の憲法違反性に関して連邦高等裁判所の判決の諸項目の実施のために新しい施策パッケージとクルディスタン地域政府の原油生産の完全な引き渡し義務について公表した。

財政規律局は『サバーフ・ジャディード』紙が受領した声明の中で、同局の生産活動精査部は一連の施策を実行した。それはその地域の油田からの原油生産の完全な引き渡し義務がクルディスタン地域政府にあり、同政府が締結した原油諸契約の無効につながるもので、連邦財政規律局やイラク石油省は地方政府が締結したすべての諸契約、特に原油・ガスの輸出とその販売について、見直しできるようにするものである。それは、その契約を精査し地方政府が負っている財政的権利を決定する為である。

最終的には、クルディスタン地域の一般連邦予算割合に関しては、クルド諸県の一連の市民権を保証する形で遅滞なく決められる。

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( 翻訳者:廣瀬治基 )
( 記事ID:54686 )