エジプト:5政党がスエズ運河の民営化を拒否
2022年12月20日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプトの5つの政党がスエズ運河の民営化を拒否

【カイロ:本紙】

エジプトの諸政党はスエズ運河庁のための基金の設立にかかわる法案を引き続き拒否した。この法案は昨日月曜日に、エジプト議会によって原則的に承認されていたもので、スエズ運河の不動産および動産、利益について、その販売、賃貸、賃借、利用を許可するものである。

エジプト社会党、ナセル国民合意党、エジプト共産党、アラブ・ナセリスト党、尊厳党などのエジプトの諸政党は声明で、スエズ運河庁の基金が、運河の所有権の部分的または全面的な民営化に向けた口実になるだろうと述べた。

さらに「投資や開発など、国家が持つもっとも特有な機能のひとつを実行するために独立した基金を設立することは、そこにおける本来の決定者である国民と議会の権利から乖離したものであり、投資に対する立法および管理に関する彼らの権利を行使することでもある。またそれは財産の放棄と売却の可能性をもたらし、国家の一般予算の統一性を乱す。予算は全ての国家歳入を組み入れ、国家の主権および立法権の下で、単一のユニットとして支出、消費、投資を管理することで、それを包括的に処理するものであるためである。(同様の法案が、)これらの行為に対する民間の管理を許可するものであることは明らかである」と加えた。

(後略)

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( 翻訳者:上村彩乃 )
( 記事ID:54702 )