リビア:国民統一政府がエジプトによる海上国境画定に抗議
2022年12月21日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプトによるリビアとの海上国境画定の背景にあるものは?

【イスタンブール:本紙】

エジプトは今月12月の11日、同国西側の海上国境の「画定」を発表した。一方リビア国民統一政府は「この決定は一方的なものであり、リビアの領海と大陸棚を犠牲にするものである。またこれによって相当量の天然ガスを埋蔵する地域がエジプトに併合される」とみなして、エジプトの決定を拒否した。

リビア国民統一政府の外務省が12月17日に出した声明によると、同省は官報で発表されたエジプトの決定を「リビアの領海と大陸棚への侵害であり、それを一方的に発表することは国際法に依拠した場合に不当な画定である」とみなした。

エジプトの動きは、ギリシャが、「リビアと係争中の」海域において石油および天然ガスの探索・掘削活動のために国際企業と契約したと発表してからわずか数日後に生じたものである。

12月7日、リビア国民統一政府はギリシャの決定に抗議し、自身が「考えうる全ての法的・外交的手段によって、海上国境および海域における主権を守り続ける」と強調した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:杉浦駿 )
( 記事ID:54705 )