ヨルダン:運輸部門で広がる抗議活動の動向(2)
2022年12月16日付 al-Quds al-Arabi 紙


■抗議行動の暴徒化がヨルダンの政治危機をエスカレートさせている

【本紙】

この危機は国会議員らが起こした行動とともに、政治的特色を帯びることとなった。彼らの一部は、ヨルダンが「真の危機を経験しており」、また政府が「責務を遂行する能力を欠いており」、「でたらめな決定を行った」との見解のもとで、ビシュル・ハサーウナ政権を信任投票にかけるための監視会議を開催することを要求した。また、この事件には国際的な側面も加えられ、米国はヨルダンに住む自国民に向けて南部4県への渡航を控えるよう警告した。

この事件は、政府施設および民間施設への放火、幹線道路の解放とデモ隊の解散を試みた治安部隊との衝突の発生とともに、治安事件としての側面も持つこととなった。また、事件は昨日、フサイニーヤ市でアブドゥッラザッーク・ダラービーフ中佐が頭部を銃撃され殺害されたことで悲劇性および暴力性の頂点に達した。同中佐はストライキが始まった南部マアン市の警察副長官である。ヨルダン公共治安局長官のウバイドゥッラー・ムアーイタ少将によると、暴動で公共治安部隊隊員90人が負傷し、治安維持用の車両70台および市民90人が攻撃にさらされた。

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( 翻訳者:内田かぐ美 )
( 記事ID:54710 )