パレスチナ:クリスマスに聖地訪問を禁じられたガザ地区のキリスト教徒(4)
2022年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエルはガザのキリスト教徒によるエルサレムおよびベツレヘムの聖地への訪問を阻止

【ガザ:本紙】

ファラフさんが指摘するところによると、イスラエルがガザ地区の住民に対して採用している人種差別的措置や集団的な迫害は、キリスト教徒をガザ地区と西岸地区に分散させ、あるいは彼らにガザ地区からの移住を強制することを目的とした、キリスト教徒に対する迫害の企ての一環として行われているのだという。彼はまた、同地区に暮らすキリスト教徒の一般の若者は、自身らを守るためのいかなる政治的・派閥的な帰属を有していないと説明した。

パレスチナ人民の権利を支援する国際委員会の委員長で法学者のサラーフ・アブドゥルアーティー氏が示したところによると、ガザのキリスト教徒に対するイスラエルの懲罰的な措置は、イスラエルに市民の旅行や移動を制限なく促進することを義務付けている、国際人道法の規定および人権に関する国際法の規定に違反している。

サラーフ氏は本紙に対し、イスラエルが、ガザ地区に暮らすキリスト教徒の祝祭に参加したいという希望を打ち砕いたと指摘しつつ、次のように述べた。「彼らには、世界中の他のキリスト教徒と同様に、年に一度の祝祭にいかなる措置や懲罰的な制限なく参加する権利があります。国際社会と世界中のキリスト教宗派は、ガザ地区のキリスト教徒に障壁のない移動の自由を与えるべく、在イスラエル・バチカン大使のスピーチによる国際的な圧力を通じて、キリスト教徒の同胞を支援しなければなりません」。

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( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:54728 )