チュニジア:前中銀総裁が対外債務状況を批判、来年度予算も批判を呼ぶ
2022年12月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

■チュニジア経済:全ての新生児は、生まれながらにして3千ドルの対外債務を負っている

【チュニス:本紙】

チュニジアのタウフィーク・バッカール中央銀行前総裁は、現在の過剰債務がチュニジアの未来の世代に、悪い形で跳ね返ってくるだろうと発言した。

また、同氏はラジオでの発言で、「チュニジアにおける全ての新生児は、生まれながらに約1万ディナール(1ドル3.1ディナール換算)の債務を負っているが、それは支配者層がチュニジア国民に対して犯した犯罪である」と付け加えた。

チュニジア財務省が数ヶ月前は発表した公式文書によると、昨年末までに国が借り入れた資金の総額は1020億ディナールで、対GDP比81%に達した。そのうち、対外債務は619億ディナールに及んだ一方、対内債務は402億ディナールであった。複数の専門家の予想では、今年末までに対GDP債務比率が約100%に達するという。

金曜(23日)夜、来年の予算を約220億ドルとする、新たな財政法が官報で公表されていた。

新たな財政法によって、政権側がチュニジア人を貧困に陥れ、海外からの干渉に門戸を開こうとしているとの批判を野党が行なったため、同法は激しい批判を受けている。

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( 翻訳者:萩野穂高 )
( 記事ID:54732 )