エルドアン・アサド会談、モスクワで
2023年01月14日付 Cumhuriyet 紙


シリアとの関係において数ヶ月前に開始された180度転換の準備において、決定的な局面を迎えたように見える。二国間の諜報機関員のレベルで始まった会談は、少しずつ最高位(の会談開催)へ向かっている。

12月29日にフルシ・アカル国防大臣とシリアのアリ・マフムト・アッバス防衛大臣は、ロシアのセルゲイ・ショイグ防衛大臣とモスクワで会談した。国家諜報機関(MİT)のハカン・フィダン長官も同席したこの会談の後、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はシリアとロシアの外務大臣と2月初旬にモスクワで会談を開くと発表した。 

この展開の続きはどこへ向かうのかは明白だ。外務大臣のあとは、エルドアン大統領とシリアのアサド大統領が会談をするだろう。直前の変更がなければ、この会談はモスクワで行われることが計画されている。このためにプーチン大統領がエルドアンと交わした約束がトルコの水面下では話題となっている。

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エルドアン大統領は、必要に応じてシリアとの関係が2011年以前に戻ることの利益を述べるが、「会談の条件」は提示していない。

アサド大統領はそうではない!

公的な発言からも見られるのは、アサド大統領は、二つの基本的な条件を満たすことでエルドアン大統領との会談を受け入れるということだ。

1.トルコは、シリアに駐留している全軍を撤退させよ

2.トルコは、シリア反体制派の支援をやめよ

アサド大統領も「条件」を明らかにする段階へ来た後に、この会談が実現するということである。加えてアサド政権の生存において最も重要な役割を果たすプーチン大統領が本会談を望むことで、残るはプロトコルの問題となる…

2011年4月29日、私たちは、300人ほどのシリア人がハタイのヤイラ山よりトルコへ入国したことによって始まったプロセスを取り上げてきた。本日は、主に未来のことに目を向けよう…。

次々と連なっている結び目を解くためには、最も高いところにある結び目から解き始めなければならない。最も重要な結び目が真ん中にあるのであれば、すべてを脇に置き、その結び目のみを解くと言うのであれば、また新たな結び目ができるだろう。

二国の指導者の会談は、互いに信頼し、第三国が間に入らないで開始する必要がある。さもなくば会談には、第三国の影が落ちるだろう。見たところどうやら二人の指導者は、この段階においてプーチン大統領の仲介で一堂に会するだろう。継続することについても現時点では何かコメントすることは難しい。

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シリア地域の諸国からグローバルなアクターにまであらゆる点が巻き込まれた結び目が山の状態になった。問題の国際的な次元は、第三国の影から距離を取り、出来るのであれば均衡を取る必要がある。

依然として最も高い結び目の一つは、トルコがその全てを支援している自由シリア軍(ÖSO)である。エルドアン大統領が、シリアの政権との話し合いは可能だと述べるほど、国境でÖSOは騒ぎ出す。ÖSOは、トルコの世論が理解している意味において、規律正しく、エリートの軍隊ではない。軍内部の相異なる派閥の数は、明確に述べることができない。それ以前にこの「軍隊」をどのように制圧するかを決めなくはならない。

トルコにいるシリア人には触れないでおこう…これはトルコとシリア間の橋渡しとともに双方で話し合うであろう物事である。

結局のところ、春にはエルドアンーアサド会談が実現する可能性があるプロセスに入った。最も長く国境を接している国とここまで複雑な問題が生じることは、非常に困難な芸当である!

何が起ころうとも問題の解決が始まることはいいことである。

選挙期間がいいように利用されないことを願っている。

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( 翻訳者:関颯太 )
( 記事ID:54818 )