レバノン:ヒズブッラーが国内政治の現状を非難
2023年01月21日付 Al-Nahar 紙

■ヒズブッラー「レバノンは完全崩壊に近い」

【レバノン:本紙】

ヒズブッラーのシャイフ・アリー・ダアムーシュ執行評議会副議長は、「レバノンは完全な崩壊に近いところにおり、国家とその機関は麻痺し稼働しておらず、国民がその代償を支払っている」と警告した。「政治家は救済できるものを救済するために合意を急ぐ代わりに、問題を深め国の分裂を助長するような対立、謀略、口論などで気を紛らわしているのがみられる」と現状に疑問を呈した。

副議長は金曜の説教で、「政治的陰謀や口論をしたり、責任をなすり付けあったりする時間の余裕はない。国民の状態と国が到達した状況は許容できないものであり、大統領選出の達成が遅れて経済と生活の面で必要な対処がなされていない日々の中で、国は後退し社会の爆発と完全な崩壊にますます近づいている」と述べた。

そして、「外国に助けを求め、それに解決策を賭ける者は間違った選択に賭けている。外国は解決への全ての鍵を持っているわけではなく、レバノンを優先事項にしていないからだ。解決策はレバノン内にしかないこと、そして必要なスピードで大統領選出を実現することは、すべての人々との間での対話と相互理解によってのみ可能であることを誰もが確信しなければならない。対話から離れて解決策を探し求める人は、疲れて成果に到達しないだろう。これらの過去と現在の経験はすべて私たちの手の中と前方にあり、私たちはそれらから学ばなくてはいけない」と述べた。

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( 翻訳者:岡田悠花 )
( 記事ID:54867 )