野党6党会議「エルドアンの立候補は法外」
2023年01月27日付 Cumhuriyet 紙


速報・・・6つの政党の党首が、IYI党本部に集結した。会談の後の声明では「エルドアン大統領が、5月14日に実施される選挙に再度立候補することは不可能だ」と宣言された。

CHP(共和人民党)のケマル・クルチダルオール党首、IYI党のメラル・アクシェネル党首、未来党のアフメト・ダヴトオール党首、DEVA党のアリ・ババジャン党首、幸福党のテメル・カラモッラオール党首、民主党のギュルテキン・ウイサル党首から構成される11回目の6者会談が招集された。

IYI党のメラル・アクシェネル党首が主催した6者会談は9時間続いた。

会談の後の声明では「トルコは、違法行為をはたらく政権によって治められている。この状況で、憲法と法でいかなる躊躇いもないほど明確な形で整備された規定に沿って、トルコ大国民議会の改選の決定がなされない場合、エルドアン大統領は5月14日に実施される選挙に再度立候補することは不可能だ。大統領が憲法に違反して3回目の立候補を宣言することは、民主主義の歴史に暗黒のページを追加することになる。憲法を無視したこの不正行為を受け入れないということを世論に提言する」と宣言された。

件の声明

「6つの政党が我が国を明るい方向に導くために決然と継続している協働プロセスのうち11回目の会談が、祈りの夜の日にIYI党のメラル・アクシェネル党首による主催で実施された。

まず、我が国と全てのイスラーム世界の祈りの夜を祝い、偉大な神から平和がもたらされるよう祈った。

スウェーデン、オランダへの反応
今日の会談では、まず最近の情勢について話し合った。

スウェーデンとオランダで聖なる書物コーランに対してなされた醜い攻撃は侮辱罪とみなしており、これを見過ごす両国政府に激しい怒りを覚えている。我が国の国民が自由意思で選挙に行き、国家の運命を決定するこの時代において、外国でどのような理由であれ選挙期間中に明るみに出る扇動的な行動を注視している。

■『やれるものならやってみろ』

トルコは、違法行為をはたらく政権によって治められている。この状況で、憲法と法でいかなる躊躇いもないほど明確な形で整備された規定に沿って、TBMM(トルコ大国民議会)の改選の決定がなされない場合、エルドアン大統領は5月14日に実施される選挙に再度立候補することは不可能だ。大統領が憲法に違反して3回目の立候補を宣言することは、民主主義の歴史に暗黒のページを追加することになる。憲法を無視したこの不正行為を受け入れないということを世論に提言する。

このことに加えて、我々は共和国の100年目に国民がこの違法な状態に対して『もうたくさんだ』という回答を突きつけることを確信しており、エルドアン大統領が5月14日に実施を計画している選挙に、国民の支援と自らへの自信と愛国心をもって立候補する準備ができていると明らかにしたい。

選挙がいつ行われたとしても問題ない、法を認識して行動する共和連合ではなく、法が最上の存在であると信じる国民連合が勝利する。政府が自らを支持しなくなった世論をいかなる違法行為をもって抑圧しようとしても、我々はこの試みを国民からの支持をもって打ち壊し、トルコを自由な民主主義法治国家にする。この一歩を、投票箱での国民の決断によって秩序を変えるためにやってみせよう。

■被り物の提案について公表

また、共和連合がTBMMに提出したスカーフに関する憲法の改正案は、スカーフを着用した女性の『宗教の信仰』を問う形で作成されたものだ。スカーフを着用した女性を守るというようなこの条文は、実際は正反対の結果を生み出している。女性の服装の自由と、スカーフを着用する目的を問うているこの表現を条文から削除する案を提出した。非常に明確な形で頭を覆っている、もしくは覆っていない女性を完全に憲法で保証するこの提案は、共和連合によって否決された。これは共和連合がいつもそうであるように、不誠実な形で女性がスカーフを着用する権利を政治的に利用し罵る目的で行っているものだ。

■1月30日に共同で政治的合意文書を出す

大統領制はこの国にとって長年の課題になっている。1人の運命が国民の運命を無視していることは、国家がいち個人と一体化していることを明確に表している。今日の会議では、選挙での勝利に向けて、そして我が国を国民が動かす強力な議院内閣制で統治することについて非常に具体的な歩みを実現した。完成に向けた段階に達している移行プロセスのロードマップは、大統領候補を公開するプロセスと並行して最終評価を経て国民に公開する。

この会談では、1月30日に国民に公開する共同の政治的合意文書についても合意に達した。貧困との戦いから女性の権利、サイバーセキュリティから政治倫理法、ゴミ増加問題との戦いからゴミの輸送、防衛産業から災害対策、職業教育から住居危機、ドラッグとの戦いから技術者の問題、国境政策から農業に至るまで、我が国において最優先で対応すべき問題に対して準備した具体的な目標・政策・プロジェクトを、9つの大見出しと75の小見出しにして収集した。この合意文書は、トルコにおいてあらゆる分野で発生している問題を国民連合が解決できることを示している

■『トルコの13代大統領・・・』

会談の最後には、国民連合が選出した大統領候補をどのように公開するかについて話し合った。

大統領候補の公開については、6つの政党による話し合いと意見の一致、国民の選択を反映するように努力しているとここに宣言したい。国民は国家にふさわしい福祉にアクセスでき、再び民主主義に戻るという希望を6党連合に見出している。このことも我々に歴史的な任務を課している。周知の通り、これはトルコにとって運命的な選択だ。国民は命を、財産を、未来を、文明を、そして自由と福祉に満ちたトルコで生きていくという希望を我々に託している。国民が安心できるように、6党はこの任務をふさわしい形で終える。

もう一度宣言する。トルコの13代大統領には、議院内閣制を信じ、基本的な権利と自由を支持し、民主主義を愛する候補者がなる。トルコの13代大統領には『もう十分だ!言葉は国民のものだ』と言う国民連合の候補者がなる。

次回の会談は2月13日
次回の会談は幸福党のテメル・カラモッラオール党首の主催で、2023年2月13日月曜に実施される」

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:54899 )