トルコ外務省、欧米のトルコ渡航注意喚起に対抗措置
2023年01月29日付 Hurriyet 紙

トルコのテロリスク注意喚起を出して、自国民に人混みに近づかず、注意を払うようにとする米国の呼びかけにトルコが応酬した。外務省の発表では、米国への渡航を予定している国民は、米国各地で発生している暴力事件を理由に警戒するよう求められた。同省はまた、欧州諸国に対して注意喚起を発出した。

外務省の発表では、「米国テネシー州メンフィスでタイリー・ニコルズという人物が警察官の暴行の末に死亡したことを受けて、全米で抗議デモが行われています。一方、最近、米国各地で外国人排斥や人種差別的な暴言、身体的攻撃も確認されています。抗議デモの発生に伴い、米国に居住する、または米国に渡航を予定している国民の皆様におかれましては、注意を払う、デモが集中している地域には近づかない、外国人排斥、人種差別的な嫌がらせや攻撃に直面した場合は冷静に行動し、現地の治安当局に連絡する、また、現地の報道を注意深く見る、米国治安当局、当省、在ワシントン大使館、在米総領事館が行う追加の注意喚起や発表を確認することが特に必要です。米国にお住まいの方や、米国への渡航を予定されている方は、必要な場合、連絡先が記載されている当省の領事コールセンターにお問い合わせください」と述べられた。

■欧州諸国に対する注意喚起も

外務省は、一部の欧州諸国で、反イスラム、外国人排斥、人種差別的な行為や、テロ組織傘下の団体による反トルコのプロパガンダデモが増加しているとして、欧州諸国への渡航に関する注意喚起を発出した。

欧州諸国に関する外務省の発表では、次のように述べられた。

「最近、一部の欧州諸国で、反イスラム、外国人排斥、人種差別的な行為、またテロ組織傘下の団体による反トルコのプロパガンダデモが増加しています。欧州における宗教的不寛容や憎悪が危険な次元に到達したことを映し出しているこの動きは、人種差別や差別的な潮流が欧州で憂慮すべきレベルにまで達したことを明らかに示しています。こういった行為が行われている国々に居住する、またはこれらの国に渡航を予定している国民の皆様におかれましては、注意を払う、デモが集中している地域には近づかない、外国人排斥、人種差別的な嫌がらせや攻撃に直面した場合は冷静に行動し、現地の治安当局に連絡する、また、現地の報道を注意深く見る、当該国の治安当局、当省、滞在国のトルコ大使館、総領事館が行う追加の注意喚起や発表を確認することが特に必要です。欧州にお住まいの方や、欧州への渡航を予定されている方は、必要な場合、連絡先が記載されている当省の領事コールセンターにお問い合わせください」

■3か国が渡航注意喚起を発出

米国、フランス、ドイツは、イスタンブルをはじめとするトルコのテロリスクの注意喚起を発出し、自国民に人混みを避け、注意を払うよう呼びかけていた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:54915 )