シリア:アサド大統領が地震について言及
2023年02月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アサド大統領:地震による損壊の規模は我々の対処能力を超えている

【ロイター】

シリア政権のバッシャール・アサド大統領は、先週発生した地震による災害の規模とそれに関する任務は、準備できる能力よりもはるかに大きいと述べ、「災害発生からすぐに支援してくれた同胞のアラブ諸国や友好国、および彼らの派遣した救助隊」に対して感謝した。

地震後、最初のテレビ演説内で、「この災害の規模と我々に課された任務はすべて、準備できる能力よりはるかに大きなものだ」と述べた。

この地震によって11年以上続いている内戦以降のアサド大統領の国際的な孤立が緩和された。さまざまな援助がシリアに対して寄せられたが、その大部分はアラブ諸国からのものだったからだ。

また昨日水曜日、アサド大統領はダマスカスでヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣を含む複数の外務省高官と、内戦後初となる会談を行った。

アサド大統領は、同時に深刻な経済危機に直面している同国で山積みになっている問題に対処する「機会」をこの震災が与えてくれたと語った。

アサド大統領は、「この震災の規模と我々に託された任務をすべて合わせると、我々の能力を大幅に上回っている」と指摘し、「我々が今後数か月、あるいは数年にわたって直面するであろう福祉、経済、社会的な課題の重要性は、地震の最初の数日に直面した分に劣らないだろう」と予想した。

また課題への対処は「一度に行うことはできないので、能力に応じて長期間の優先課題として対処しなければならない」と強調した。

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( 翻訳者:永井俊輔 )
( 記事ID:55054 )