農家が生産断念すれば食料価格高騰へ
2023年03月04日付 Milliyet 紙


トルコ農業会議所連合(TOZB)のシェムシ・バイラクタル会長は、地震のあとに現地の生産者の問題、要望、農産物の状態を検討した際、「地震の影響を受けた11県は農業雇用においても重要な位置を占めている。」と述べた。

バイラクタル会長は、現地の農家が村、畑、生産から離れるのを絶対に防がなければならないと述べた。同会長は、この地域の生産量の減少がトルコ全体の物価の高騰を招くことになろうと述べ、「さらに、農業の縮小の原因になる。現地で被害の影響がいまだ残る中、特に厩舎の、家畜の飼育施設の倒壊が当地の家畜と生産者にダメージを与えた。農業の点で緊急かつ最優先されるべき事柄は、屋外に残されている家畜たちのための飼育施設を確保する事、家畜の飼料、飲み水と電力を確保する事であり、獣医によるケアといった他の事項に優先すべきである。家畜が無料同然で手放されることを防がなければならない。瓦礫のもとに残された、農家の機械と道具が損害を受けたため、この問題でもサポートされる必要がある。」と話した。

■大いに貢献

被災地の農業生産のポテンシャルが高いと指摘したバイラクタル会長は、トルコの国内総生産(GDP)の9.1%、農業生産上では15.1%が被災地によって賄われていると述べた。会長は、次のように発言を続けた。

「現地は大いに貢献している。トルコ統計局によれば、2022年の農地2380万ヘクタールのうちの380万ヘクタールが11県にあり、これは農地の16.1%に相当する。現地の大型家畜数はトルコの総牛頭数の12%で、小型家畜(羊、山羊)の頭数の場合は18%を構成している。現地の家畜生産への貢献度は、6.7%と重要な割合である。」

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( 翻訳者:佐藤はつみ )
( 記事ID:55156 )