女性の出国に関する新たな条件/国会は女性の出国を厳しく制限するのか?
2023年02月01日付 Hamshahri 紙


 イスラーム評議会[国会]法務・司法委員会の報道官は「当委員会は女性の出国の禁止を承認していない」と発表した。

【ハムシャフリー電子版】イスラーム評議会法務・司法委員会報道官は、当委員会では女性の出国の禁止を承認していないと強調し、次のように述べた。「当委員会が最近承認した法案に関する誤った理解に基づき、女性の国外への出国のための許可について、不正確な主張や虚偽のニュースのヘッドラインがこの法案に結び付けられている。しかしこれらは当委員会承認の法案と全く関係ないどころか、そもそも委員会メンバーの考えとは相反するものである。」

 セイエド・カーゼム・デルホシュ報道官は、「議会は、女性が国外に出国する際、須らく『保護者』の許可が必要となるという法案を承認したのか?」という問いかけに対する返答として次のように述べた。「議会、及び法務・司法委員会はそのようなことを承認しておらず、これに関して言われている主張は正しいものではない。当委員会は女性・家族問題担当副大統領や女性関連分野の関係諸機関、さらにこの分野で活動する方々の協力を得て、本件を簡易化するための法案の承認を行なった。」

 デルホシュ氏はまた次のように述べた。「法務・司法委員会は次のような法案を承認している。その法案とは、出国時に許可を得なければならない女性が正当でない理由でそれを得られない場合、裁判所の命令で出国許可を取得できるよう、例外的な形で法的手続きが検討される、というものだ。」

 当該報道官は次のように加えた。「この法案の一例として、当委員会は次のように説明している。仮にある女性アスリートが正当でない理由で配偶者から出国の許可が得られない場合、裁判所の許可を得て出国することができ、過去に発生していたような問題が生じることはもはやない。従ってオンライン上で流布している虚偽の主張とは真逆であり、この法案は女性のためになる法的道筋を用意したのである」


女性の出国に関する新たな条件

 昨日午後、デルホシュ氏の発言に基づきある情報がネット上に広まったが、それは、法務・司法委員会の承認した法案により、女性が出国する際には、裁判所の命令によって行われる特別な場合を除き、保護者の許可を取得することが必要となるというものだった。

 この法案が承認される以前は、結婚している女性が出国する場合にのみ夫の許可が必要であり、18歳以上の独身女性や離婚を経験した女性などは他者から許可を得る必要はなかった。

 デルホシュ氏は昨日、ファールス通信社の取材に対し、同委員会の会合に関して言及し、次のように述べた。「この会議では、女性への暴力の禁止に関連する法案が審議された他、当該法案の残りの部分についても委員会メンバーが合意するに至り、先述の〔女性の出国に関する〕法案も、本日の会議でまとめられた。」

 デルホシュ氏は次のように加えた。「委員会のメンバーは本日の会議において、女性の出国は、それが裁判所の命令で行われる特別な場合を除き、通常の状況では保護者の許可を得て行われるものと見做した。」

 同氏は次のように述べた。「またこの委員会では、女性の尊厳を冒した場合の厳罰化も承認された。」

出典;ISNA

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:MJ )
( 記事ID:55173 )