大統領選を前にクルチダルオール候補「HDPと会談する」
2023年03月09日付 Milliyet 紙

共和人民(CHP)のケマル・クルチダルオール党首は、大統領候補の発表の後「人民の民主主義党(HDP)と会談する予定はありますか?」という問いに答えた。

CHPのクルチダルオール党首が国民同盟の大統領候補として選出され、現在はHDPからの呼びかけに注目が集まっている。
HDP共同党首であるミトハト・サンジャル氏は、「クルチダルオール氏が我々と会談することを期待しています」と話した。CHPはこの呼びかけに応え、党派副代表のオズギュル・オゼル氏は「HDPへの訪問は可能です」と述べた。

■クルチダルオール氏から新たな発言

国民同盟の大統領候補であるケマル・クルチダルオール氏は、党本部で幹部らと会合した。CNNトルコのメリケ・ギョルル通信員は最新情報を党本部の前で伝えた。
周知のとおりCHPのケマル・クルチダルオール党首が大統領候補者になったという発表の後、HDP共同党首のミトハト・サンジャル氏がクルチダルオール氏を招待し、CHP党首がこれにどう答えるのか注目されていた。クルチダルオール氏はこの問いへの答えを声明の形で示した。クルチダルオール氏は、「もちろんHDPを訪問します。大統領候補として、トルコ全土8500万人の大統領になると考えており、すべての党を訪問することは民主主義にとって必要なことです。HDPを訪問することに何の問題がありますか?」と述べた。クルチダルオール氏は来週にもHDPと会談を行い、HDP本部に訪問するという。

■立候補後初めて党執行委員会を招集

CHP党首は本日、立候補の発表後初めて党執行委員会を招集する。会議は14時に始まる。議題はクルチダルオール氏のこれからの指針だ。この指針が執行役員らと共に評価される。

■クルチダルオール氏は離党するのか?

そもそもCHP党首が大統領候補になってから、離党するのかどうかが心配されていた。しかし既に公開されている共同声明でこの疑問に答えている。CHP党首が実権を握った場合、「強化された議会制度」に移行するまで党首であり続ける。

クルチダルオール氏が火曜日行った別れの会は、実際には議会派への別れだった。その後、選挙期間は党本部にいるか、他県を回ることになる。毎週火曜日の議会で行われるように、今度は各県で13時30分に演説を行い、有権者に会う予定だ。

■クルチダルオール氏の遊説に誰が同行する?

国民同盟の各政党党首らがCHP党首に同行することが予想されており、副大統領になると言われているエクレム・イマムオール氏とマンスル・ヤヴァシュ氏の同行が濃厚である。
クルチダルオール氏が候補者となった後初めて訪問をするのはカフラマンマラシュになるだろう。地震発生地域であるカフラマンマラシュ、マラティヤ、ハタイを訪れるだろう。マラティヤとカフラマンマラシュにはアンカラ広域市長マンスル・ヤヴァシュ氏が同行し、ハタイにはイスタンブル広域市長エクレム・イマムオール氏が同行すると予想されている。

■クルチダルオール氏の高等選挙委員会への候補者登録に3つの選択肢

明日3月10日に選挙が公示されるが、クルチダルオール氏が立候補を高等選挙委員会に届けるにあたり3つの選択肢がある。10万の署名により候補者となること、CHPグループの決定により候補者となること、そしてCHPのグループと善良党の共同決定で高等選挙委員会に申請することだ。これらの選択肢が本日党執行委員会で議論される。
さらに、選挙の安全性も議題の1つだ。執行委員会終了後、クルチダルオール氏は選挙調整担当者らと面会する。その後のロードマップもその会議で検討される。

■HDPからの呼びかけ

一方で先日HDP共同党首のミトハト・サンジャル氏は、クルチダルオール氏が国民同盟の大統領候補に指名された後呼びかけを行った。サンジャル氏は「クルチダルオール党首が候補者として発表されました。まずは「おめでとうございます」と申し上げます。そしてあなたをお待ちしています、我々と会ってくださるのを期待していますと付け加えます」と話した。

■CHPオゼル氏の声明

この呼びかけの後、CHPがどのような態度に出るかに注目が集まった。最初の予兆はハベルトゥルクテレビに参加したCHP会派副代表のオズギュル・オゼル氏からもたらされた。オゼル氏は、「HDP訪問の可能性はあります。彼らは議会の他の集団と同様に国民が投票して議会に送った人々です。600万票以上を獲得し、「さあ、あそこで民主的な政治を行ってくれ」と言われた人々です」と話した。

■HDPブルダン氏:我々の問題は単純な計算ではない

オゼル氏の声明後、HDPのペルヴィン・ブルダン氏が演壇から発言した。ブルダン氏は、「我々の問題は単純な計算でなく、政治的規範です」と述べた。

■善良党

CHPとHDPからそれぞれ声明が出されると、HDPとの確執で知られる善良党党首のメラル・アクシェネル氏に注目が集まった。アクシェネル氏はハベルトゥルクの放送でその質問に答えた。「我々に関係するようなことは一切ありません。絶対に実現しません。」

■至福党

同盟の一翼である至福党からも興味深い声明が届いた。党広報部長のビロル・アイドゥン氏は「クルチダルオール氏はHDPを必ず訪問するべきです。訪問しなければ大きな落ち度になります。これらについても話します。しかし大統領候補の見解と決定により、議題に取り上げられないこともあり得ます」と話した。

■未来党
Foxテレビに対して話した未来党のアフメト・ダヴトオール党首は、「HDPは、トルコの正当な政党です。このテーブルは6人掛けです。すべての人に票を求めるということは、全ての人と話をする責任と権利があります。このテーブルを6人掛けのままにすることは、外部の政党との関係もあります。HDPとの関係においては、異なる政党の異なる立場があります。全員が互いの立場を尊重しています」と語った。

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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:55184 )