クインシー研究所:米国のイスラエルに対する譲歩がイランとの悲惨な戦争の扉を開く(4)
2023年02月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■米国シンクタンク:イスラエルへの譲歩により、バイデン大統領はイランとの悲惨な戦争の扉を開ける

【ロンドン:本紙】

また、パルシ氏は、トム・ニデス駐イスラエル米国大使がベンヤミン・ネタニヤフ首相に対して、イスラエルが根本的な司法制度変革を目指すのに「ブレーキをかける」よう呼びかけたのを、アミハイ・シクリ・ディアスポラ大臣が声明の中で批判したと言及した。

なお、シクリ大臣はニデス大使の呼びかけに応える形で、「あなたがブレーキをかけてください。関係のない事柄に干渉しないでください。」と述べたという。

パルシ氏は、皮肉なことにシクリ大臣の米国大使に対するアドバイスは良かったと表現した。なぜなら、米国は正に自国の問題に関心を持ち国益を優先するべきだからである。

そして、そういった米国の姿勢は、イスラエルの併合政策を容認するにも関わらず、違法なロシアの併合政策は批判することによる自国の信頼低下に歯止めをかけるだけではなく、米国を中東での悲惨な戦争に引き込むための、イスラエルによる如何なる試みをも阻止するであろう。

パルシ氏は、ウクライナでのロシアの敗北を希求しハイテク産業を窒息させることで中国と戦う中で、米国は実に手に余るほどの国際危機を抱えていると結論付けた。バイデン大統領はシクリ大臣の皮肉を込めた忠告の真意を真剣に受け止めなければならないだろう。

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( 翻訳者:齋藤公佑 )
( 記事ID:55203 )