シリア:地震後の民兵の動向(1)
2023年03月11日付 al-Mudun 紙


■シリア:「ヒズブッラー」戦闘員がブーカマール市にある自身の拠点へ戻る

【本紙】

レバノンの「ヒズブッラー」は、イランに近い諸民兵組織の戦闘員に加え、ダイルザウル県東部の郊外にあるマヤーディーン市とブーカマール市で一度撤退していた拠点に、同派戦闘員らを再度派遣した。

「シリア人権監視団」によると、「ヒズブッラー」と、アフガン人民兵組織「ファーティミーユーン旅団」はマヤーディーン市にある安全地帯へ戻った。マヤーディーン市はユーフラテス川西部のイランの民兵の勢力の中心部とみなされている。それに伴い同派は、自身の部隊を一度撤退した、ダイルザウル県東部の郊外にありイラクとの国境に位置するブーカマール市内の複数の拠点に再展開した。

同監視団は「ヒズブッラー」がブーカマール市に戻った理由として、その市の顕著な戦略的重要性を挙げている。イラク国境の検問所は、同組織にとっての生命線とみなされている。ブーカマール市とマヤーディーン市に、イラン革命防衛隊と関係のある民兵が強制的にも戻ってきていることは注目に値する。

同監視団が明らかにしたところによると、複数の不明な理由により、2月14日にこれらのイランの民兵がマヤーディーン市内及びその周辺部にある拠点からの撤退を企図していた。また、前の2月6日の夜明けにシリアとトルコを襲った地震の後に始まった作戦を指摘した。

同様に、「ヒズブッラー」傘下のとある集団は2月13日にダイルザウル県東部の郊外にある数々の地点から撤退した。これはダイルザウル県軍事治安支部局長と、治安局の複数の高官を含む治安委員会の到着後に行われた。同県郊外のマヤーディーン、マフカーンやカルヤーといった複数の地域を過去に支配していた同派の民兵に代わって国内防衛軍と軍事治安局の基地建設が行われたことが明らかとなっている。


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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:55215 )