エジプト:大エチオピア・ルネサンス・ダム(GERD)問題について、外務大臣が「すべての選択肢が開かれている」と発言
2023年03月14日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプト外務大臣:ルネサンス・ダム危機では、すべての選択肢が開かれている。私たちには(自国の)能力を守る権利がある。

【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー、本紙】

エジプト政府高官たちは「大エチオピア・ルネサンス・ダム(the Grand Ethiopian Renaissance Dam: GERD)」問題におけるエチオピア政府の強硬な姿勢に反発し、強い懸念を示し続けている。

エチオピアは下流の2カ国、エジプトとスーダンとの合意に達することなく、来年4月に4回目のダム貯水作業を控えている。

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、エジプトには自国民の能力と利益を守る権利があると断言した。

シュクリー大臣は、テレビ放送で「エジプト政府は、あらゆる懸念と関係に留意しつつ、これまで通りの(強い)姿勢で臨む。すべての選択肢が開かれている。別の選択肢がすべて可能になる。エジプトには、能力がある。外交関係がある。パワーがある」と発言した。

そして、「エジプト政府は、特定の措置に限定するのではなくすべての選択肢が開かれていると表明するだけだ。別の選択肢がすべて可能になるため、これはエジプトの国益に資する。エジプトには充分な力がある」と付け加えた。

そして「エジプト国民の能力は無限だ。エジプト政府は、エチオピア政府の一方的で非協力的なやり方に対してこれまで通りの立場をとる。GERDの貯水作業がエジプトに及ぼす影響は、正確な知識に基づいた政策と予測が決める技術的な問題である。私は4度目の貯水について語ることはできないが、(エジプト政府高官たちは)状況を慎重に監視しフォローしている」と強調した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:國松吟音 )
( 記事ID:55229 )