地震被災へ5千万TLの寄付を約束したキプロス人、いったいどこへ?
2023年03月24日付 Cumhuriyet 紙

イズミル広域市は、地震被災者とその家族向けに開始した「一つの家、一つの家族」キャンペーンで5000万TLを寄付すると表明していたサヴァシュ・アテシュと名乗るキプロス人ビジネスマンの行方を捜している。トゥンチ・ソイェル市長は「キプロス人と名乗るビジネスマンによる5000万TLの寄付は実行されていない」と述べた。アテシュの正体はセダト・ペケル氏(トルコマフィアのトップ)だといわれている。


イズミル広域市のトゥンチ・ソイェル市長は、「一つの家、一つの家族」キャンペーンにおいてキプロス人と名乗るビジネスマンによる5000万TLの寄付が実行されていないことを明らかにした。数多くの篤志家、著名な芸術家や政治家が参加してハルクTVが開催した寄付ナイトという番組で、サヴァシュ・アテシュと名乗るキプロス人のビジネスマンから記録的な金額の寄付が寄せられた。アテシュ氏はギリシャで仕事をしているということで、5000万TLの寄付を明らかにした。 

■3億3000万TLの寄付が約束

イズミル広域市のトゥンチ・ソイェル市長は、寄付ナイトで3億3000万TLの寄付が約束され、このうち2億3700万TLが現金で実際に入金され、9300万TLはまだ入金されていないことを明らかにした。ソイェル市長は「キプロスから参加した1人が『5000万TLを寄付する』と言っていたが、まだ入金されていない。その分が入金されても、4300万TLは約束されたにもかかわらず入金されずに残る」と述べた。

■正体はセダト・ペケル氏という説!

サヴァシュ・アテシュ氏は番組で「娘のリナとミナの名でこの寄付を行う」と言っていたが、この娘たちの名前がセダト・ペケルの娘たちの名前と同じであることがSNS上で話題となり、寄付を行うのはセダト・ペケル氏ではないかと言われている。ペケル氏の妻オズゲ・ペケル氏はInstagramにメッセージを投稿し、5000万TLの寄付を行ったのはセダト・ペケル氏ではないとコメントした。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:55289 )