ドイツでPCR検査詐欺のトルコ人被告に懲役8年9か月
2023年03月28日付 Hurriyet 紙

ベルリン州裁判所は、無料のPCR検査を使って詐欺を働き、国に960万ユーロの損害をもたらしたケマル・C.(46)に懲役8年9か月、その妹のギュルベヤズ・W.に幇助の罪で懲役1年9か月を言い渡した、ギュルベヤズ・W.の判決には執行猶予が付いた。

裁判所は、ベルリン市ウェディング地区でキオスクを経営するケマル・Cを、自身が開設したコロナウイルステスト・センターで検査を偽って請求し、法定健康保険医協会を詐取した罪で有罪とした。

裁判所は、被疑者を商業的、特に重大詐欺罪で禁固刑を言い渡した。

「彼は当時の国家的規模のパンデミック緊急事態を不適切に利用した」と裁判官は述べた。

ケマル・C.は、首都ベルリンの様々な地区に計18のテストセンターを開設し、実施されていない検査を実施したかのように代金を請求していたという。

このテストセンターのうち、二つは彼本人の名義、他のテストセンターは偽名で開設されていたことが明らかになった。

不正の規模を明らかにするため、裁判官は被告が提出した請求書をもとにサンプル計算を行った。

裁判官は、あるテストセンターから提出された請求書に基づくと、1分間に少なくとも2回、一日あたり19時間の検査が必要でるとの計算を導き出した。

■「毎日1000人がコロナでなくなっている。」

被告は、弁明の中で、「お金が路上にあり、回収すればいいと考えていた」と述べ、裁判官団から大きな反発を呼んだ。

裁判官は、「毎日1000人近くがコロナで亡くなっている。国は迅速に、お役所的でない方法で行動しなければならなかった」と述べた。

上院のデータによると、コロナウイルスが最も流行していた時には、ベルリンだけで1656の商業テスト会場が認可されていた。

その多くは当初はほとんどチェックされていなかった。不正の疑いが生じ始めてから請求書やテストのチェックが始まった。

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( 翻訳者:佐藤はつみ )
( 記事ID:55310 )