アックユ原発、開所式挙行
2023年04月27日付 Milliyet 紙


エルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は、アックユ原発の燃料搬入の開所式に生中継で参加した。式典では、エルドアン大統領とプーチン大統領の重要な発言がみられた。

アックユ原発の最初の燃料搬入の開所式が開始した。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は生中継で参加した。プーチン大統領は「アックユ原発の開所がトルコ共和国建国100周年に間に合ったことについて、エルドアン大統領の個人的な尽力があってこそ実現した」と述べた。

エネルギー・天然資源省のファティヒ・ドンメズ大臣も最初の燃料の搬入を以てアックユ原発が原子力施設の地位を得たと述べた。

■エルドアン大統領「我が国は原子力エネルギー保有国に昇格した」

エルドアン大統領は、今日トルコが世界の原子力エネルギー保有国の間に仲間入りを果たす大きな歩みの喜びを共有するために一堂に会したと強調し、この栄誉の日に共にある、民主同盟のメンバーをはじめとした全ての客人と中継を視聴する国民に向け、感謝の意を述べた。

「この式典の開催とともに、国民との約束・契約がさらにもう一つ実現されたことになる」と発言したエルドアン大統領は,アックユ原発の運用開始前の最終段階である核燃料の搬入に立ち会ったと述べた。また、同大統領は「空路と海路で輸送された核燃料の発電所への引き渡しに伴い、すでにアックユ原発は原子力施設の称号を獲得した。こうして我が国は60年分の遅れを経たものの、世界の原子力エネルギー保有国に仲間入りを果たした。」と話した。

エルドアン大統領は、今日世界では422の原子炉が稼働しており、57の原子炉が建設中であると説明し、「EUは電力の25%を原子力で賄っている。昨年欧州委員会は原子力を『クリーンエネルギー』であると承認し、この件における懸念を拭い去った。我々もアックユ原発の建設を以てこの一連の動きに乗じた。我々のプロジェクトに最初から支援を行った、プーチン大統領をはじめとするロシア連邦政府の皆様に感謝の意を表したい。原発の建設と稼働までの過程で職務を担ったトルコとロシアの職員全員に祝意を表したい。」と発言した。

■ロシアとトルコの最大の共同投資

エルドアン大統領は、アックユ原発では各1200メガバイトのパワーを保有する4つの原子炉を装備した原発が建設されたと公表し、次のような説明を行った。

「トルコの数々の重要なプロジェクトと同様に、アックユ原発の建設も国家予算に負荷とならない財政モデルにより実現された。アックユ原発はロシアとトルコの最大の共同投資である。投資額が200億ドルに達したこのプロジェクトは、ロシアの関連企業ロスアトム(ROSATOM)により設計、着工された。プロジェクトの建設とともにメンテナンス、稼働、原発に非常に重要である廃炉の過程に至るまで責任は施工業者に一任される。原発の全てのユニットは2028年までに順に操業を開始する。我が国の電力消費量の10%を単独でこの原発が賄う。完全な容量が発揮されると年間約350億kWhの電気が生産される。この特徴だけをもみても我が原発は、国のエネルギー安定供給に無類の貢献をする戦略的投資というにふさわしいだろう。天然ガスの輸入量の低下により、年間15億ドルの節約に繋がるこのプロジェクトは、国家収入の増加にも肯定的な影響を及ぼすだろう。」

エルドアン大統領は、アックユ原発での蓄積と経験が今後トルコを原子力分野で一層の活躍に繋げる可能性を示唆し、計画の中でロシアで教育を受け、原発でエンジニアや技術者として任務を果たす人々がトルコ国内の原子力分野の人材を強化することになり、また300人を超えるトルコのエンジニアがこの分野の教育をロシアで受けていると公表した。

「トルコのエネルギー安定供給に無類の貢献をする戦略的投資というにふさわしいアックユ原発の稼働前の最終準備段階が完了した。核燃料の原発への引き渡しを実現した。我が国の新たな門出を祝う。」

■「安全性」の強調

エルドアン大統領は、アックユに建設された発電所が計画・実行される際に安全性の確保が最優先事項とされたと強調し、次のような発言を行った。

「本発電所が2月6日に起こった地震の影響に晒されなかったことは、エンジニアと作業員たちが非常に綿密に仕事を行った証左である。原発は我が国のこの分野における法制のみならず国際原子力機関、国際原子力安全諮問グループ、EUの基準にも対応している。このプロジェクトでの経験を活かし、他地域で建設を計画している2・3番目の原子力発電所の建設にも最短で着手できることを願う。アックユ・プロジェクトを進行し、施工業者となった企業が2月6日の地震をうけ、被災者たちに協力の姿勢を示したことへの感謝はひと時も忘れない。そして特に、ロシアがハタイに野外病院を建設したことに対し、感謝の気持ちを国民に代わって表したい。また重ねてアックユ・プロジェクトの稼働前の最終準備段階である核燃料の搬入が幸先の良いスタートとなることを願う。原発の稼働開始への喜びの日に、今回は直接、あなた方に敬愛の念を表したい。」

その後、アックユ原発が原子力施設の地位を得たことの象徴である「平和のための原子力」旗が掲げられた。

■プーチン大統領のアックユ原発についての説明

式典でスピーチを行ったプーチン大統領は、「本当の意味でトルコとロシアの歴史上最も規模の大きい共同プロジェクトのうちの一つであるアックユ原発の建設が重要な段階に突入したことに対し祝意を示す。」と述べた。

「我々は二国間関係を全面的に扱った」と発言したプーチン大統領は、「最も重要な経済と商業分野での発展をさらに推進すると決定した。二国間の商業取引規模をさらに増加させる。商業取引額は620億ドルを超えた。また相互への投資も増やしていく。」と述べた。

プーチン大統領の発表の概要は次の通り。

「誠に心からの気持ちを込めてご挨拶申し上げたい。今日原子力発電所に核燃料を搬入する。本当の意味でトルコとロシアの歴史上最も規模の大きい共同プロジェクトのうちの一つであるアックユ原発の建設で重要な段階に突入したことに祝意を表す。

これは両国間の互恵的パートナーシップを強化するものであるる。二国間の経済・商業分野での発展をさらに強化する決定を下した。二国間の商業取引をさらに増加させる。商業取引額は620億ドルを超えた。加えて相互投資額も増加させる。二国の市場がさらに活発になるよう後押しする。天然ガスについてロシアは支援を惜しまない。

天然ガスは非常に高価なものである。市場価格は高騰する。トルコは原子力エネルギー保有国となるが、原子力エネルギーは世界の最も安価なエネルギーのうちの一つだ。我々が生産したガスを第三国に輸送することを決定した。トルコはガスの集積地となる。要望に応じこの集積地を通じてガスが販売される。

最短でトルコとロシアのインフラ材料を輸送する準備ができている。トルコで建設分野は発展している。異常事態にも直面している。ロシアはトルコに支援と医療従事者を派遣する最初の国となった。野外病院を建設した。全ての支援は真心からのもの。トルコのパートナー達に支援の手を差し伸べる準備ができている。あなた方は親友なのです。

▪エルドアン大統領への賛辞

トルコは先進国に仲間入りを果たす。これを2023年に成し遂げたのだ。エルドアン大統領は『トルコ共和国の建国100周年を祝う年に完成させよう』と言った。実際に、大統領の個人的な尽力なしにはこの成功はなかった。ロシアとトルコの原子力エネルギー専門家とエンジニアたちは協調して働いている。ブロック全体を同時につくっている。第三世代の原子炉が装備されており、4800メガバイトの容量がある。このような世界最大の原子力発電所を我々は建設している。

国内メーカーからの提供額の総額は42億ドルである。国内メーカーの生産額の総額は65億ドル程度である。ロシア国営原子力企業であるロスアトムはこの発電所を建設する際に、最新の科学技術を応用した。物理的な安全性と衛生レベルは最高水準である。国際的な原子力エネルギー機関とも頻繁に連携体制をとっていく。アックユ原発のシステムは世界の最も現代的かつ信頼のできるシステムのうちの一つである。

▪「目前に大きな目標を掲げることをよく御存じのようだ」

我々は一つの発電所を建設しているのではない。トルコでは新たな高度な科学技術が装備された原子力分野が構築されている。新たな経済分野が開拓されている。零から新たな分野がつくられ、システムの建設が行われたことは、エルドアン大統領とトルコ政府が国の経済発展のためにいかに大きな奉仕をしたかを示している。目前に大きな目標を立てることを御存じですね。確実なステップで歩まれている。」

▪来年電気の生産が開始

式典でスピーチを行ったエネルギー・天然資源省のファティヒ・ドンメズ大臣はアックユ原発がすでに原子力施設の地位を得たと述べた。現在4つの原子炉の建設が継続していると話すドンメズ大臣は、来年発電所で電気の生産が開始されると公表した。

▪アックユ原子力発電所について

トルコ初の原発となるアックユ原発で、作業はトップスピートで進行中である。メルスィン県ギュルナル郡に建設中の発電所は、各々が1200メガバイトの容量を保有する4つの原子炉が完全操業されるとトルコの総電力需要の10%をまかなう。

▪60年間操業

アックユ原発の最初の原子炉は国際的基準を参照し、原子力規制委員会の監督と承認を経て今年中に稼働する予定である。発電所は60年間操業する。ケアと修理を伴って、この期間はさらに20年間延長され得る。施設はトルコに総額500億ドル相当の貢献を果たす。共和国史上、単独の費目では最大の投資という特徴をもつ本プロジェクトは、地産・国産原子力エネルギー産業の構築にとっても重要な貯蓄を果たす。

▪2018年4月に建設開始

トルコとロシア間で2010年5月12日に署名された政府間協定の文脈でメルスィン県ギュルナル郡に属するブユケジェリ地方で建設が進行中のアックユ原発では、1つ目のユニットは2018年4月3日に建設が開始された。エルドアン大統領とロシアのプーチン大統領がビデオ会議形式で参加した式典による最初のユニット建設を以って、全体的な建設作業の公式な開始となった。

その二年後、2020年4月8日に二つ目のユニットの建設が開始に伴い、作業が加速化したプロジェクトでは、3つ目のユニットに最初のコンクリートが2021年3月10日に式典で打設され、4つ目及び最終ユニットは2022年7月21日に建設が開始された。

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( 翻訳者:清水志保 )
( 記事ID:55496 )