モロッコ:シリアのアラブ連盟復帰に向けてのモロッコ外相による演説
2023年05月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ブリタ外相:シリアをアラブ連盟に復帰させる決定はシリア危機に対する包括的かつ恒久的な解決策に繋げる必要がある。

【ラバト:本紙】

モロッコのナースィル・ブリタ外相は、シリアのアラブ・ファミリー復帰に関するアラブ連盟の決定について、この国の危機に対して、恒久的かつ包括的な解決策へ導く政治の道筋を開くためには(アラブの)総意が必要だと述べた。また、この点についてのムハンマド6世国王の見解として、適切な枠組みの中で危機を抑え込み対応していくことの必要性が思い出されると述べた。

カイロで日曜日(7日)に行われたアラブ連盟の緊急外相会議におけるシリア問題に関する会合中の演説にてブリタ外相は、「この方面においてサウジアラビア王国が重ねた努力は、善が分裂や分断ではなくむしろ統合と統一によってもたらされることを前提としたもので、それによって次のジェッダ・サミットはアラブが再び団結する真のサミットになるだろう。」と述べた。

また、モロッコ国営通信は、シリアの神聖さを守るため1973年10月戦争の中で流され混ざりあったモロッコ人、シリア人、そしてアラブ人兵士たちの血に根差した、モロッコとシリアを結び付ける歴史的絆をブリタ外相が想起したと伝えた。さらに、ムハンマド6世国王は常にシリア危機の、人道面を筆頭としたあらゆる影響について、注意を向け続けてきたと明らかにした。

また、ブリタ外相は過去12年間にわたってシリアに及んだあまりにも長い試練と混乱と暴力に遺憾の意を示した後、この危機が地域の全ての国に影を落とした上に、シリア人の平穏、生活環境、そして自由や開放性、公共問題における効果的な支援がもたらす広い視野に向けた個人の願望に負の影響をもたらしたと説明した。

(後略)

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( 翻訳者:石井風帆 )
( 記事ID:55555 )