ネタニヤフ首相、トルコ訪問へ
2023年07月22日付 Cumhuriyet 紙


イスラエルのメディアはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相のトルコ訪問の実現を最も重要な話題として報じた。各紙は長年を経てようやく訪問が実現すると強調しつつ、会合を「歴史的」と報じた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は来週トルコを訪問するパレスチナのマフムード・アッバース自治政府議長、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会合する。

■ヨルダン川西岸での攻撃とイスラエルでの抗議デモの影での訪問

イスラエル軍が占領しているヨルダン川西岸地域のジェニンの街で発生したここ数年で最大規模の攻撃から2週間後、重大な訪問が実現する。
イスラエルでの司法権の制限を想定した「改革」が再び議会の議題にあげられたことで、人々は再び街頭にあふれた。抗議する人々がテルアビブの通りを埋め尽くしてネタニヤフ首相の辞任を呼び掛けた一方で、イスラエルメディアは首相のトルコ訪問に注目した。

■ネタニヤフ首相が期待する会談

ここ数か月、イスラエルメディアはネタニヤフ首相がエルドアン大統領との会談の調整に多大に尽力していると主張していた一方で、タイム・オブ・イスラエル紙はネタニヤフ首相が内政での緊張状態を外交での取り組みによって収束させる狙いがあると主張していた。チャンネル12は「ネタニヤフ首相はエルドアン大統領と会談し、写真を使って『外交的成功』をアピールする狙いがある」と主張していた。

■タイム・オブ・イスラエル紙「今回が初」

22日、イスラエルメディアで報道されたニュースでは会談には前向きな期待ができると伝えられた。
タイム・オブ・イスラエル紙は訪問が「初めて」となることを強調し、ネタニヤフ首相が15年を経てトルコに訪問する初の首相となることを伝えた。同紙は2人の首脳がトルコ・イスラエル関係とイスラエル・パレスチナ間の最近の展開を取り上げることを期待していると報じた。
ハアレツ紙はネタニヤフ首相の訪問を報じた記事のなかで「イスラエルとトルコの国交と協力が発展するための措置を議論するように準備されている。」と主張した。

■歴史的会談で13年ぶりの新たな中東(関係)

セログス・ニュースサイトは「このような取り組みは何年もの間、夢と思われていたかもしれない。2国間の関係は深刻な停滞状態だった。」と述べ、会談を「歴史的」と評した。
ネタニヤフ首相の訪問を報じた記事では「マーヴィーマルマラ号事件以降の関係決裂から13年ぶりの新たな中東(関係)」と強調した。

■イスラエルとの国交正常化プロセス

トルコとイスラエル間の関係は長年の緊張状態を経て、イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領が昨年アンカラに訪問して以来軟化していた。2008年以来初となる高官の公式訪問以降、両国では国交平常化のための歩みが加速され、相互に大使の任命することを決定した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:56029 )