トラブゾンへ観光客押し寄せる―主に湾岸諸国から
2023年08月11日付 Hurriyet 紙


東黒海地方はここ数年、特に湾岸諸国からの観光客の注目を浴びており、トラブゾンでは今年7月の宿泊人数が前年比で81%増加した。トラブゾンでの今年7月の宿泊人数は26万8500人を数え、特に外国人観光客の数が112%増加した点が注目されている。

トラブゾンでの昨年7月の宿泊人数は148368人で、うちトルコ人が57825人、外国人が90543人だったが、今年の同じ期間の宿泊人数は268427人で、うちトルコ人が76535人、外国人が191892人だった。昨年7月と比較すると、トルコ人の宿泊者数は32%、外国人の宿泊者数は112%増加した。昨年7月と比べた全体の増加率は81%になり、外国人観光客のおよそ90%が湾岸諸国の人々だった。

この地域の中心であるオルタヒサル市のアフメト・メティン・ゲンチ市長はこの件について、特に湾岸諸国からの観光客がトラブゾンの地元経済に大きな影響をもたらしていると強調し、この増加した数値を継続していく必要があると述べた。

ゲンチ氏は、昨年のトラブゾンの観光収入は10億7600万ドルにもなっており「湾岸諸国の観光客がトラブゾンを選ぶ理由を見ると、まず安全な街だということがある。この安全を失わないことが必要だ。なぜなら、安全を失ってしまうと他の全ての特徴も価値を失ってしまうためだ。トラブゾンは歴史、文化、芸術の街であり、美しい自然が豊かな街でもある。様々な領域で中心となる性質を持った街だ。選ばれる最大の理由は安全なので、その安全を失わない必要がある。観光客・訪問客が訪れる場所で、私は不当な料金を請求されているのではないだろうかという疑いを持たないことが必要だ。このことについては随時監視を行い、対策を講じている。その傾向を認識しており、観光客の増加の流れを維持するためである。昨年、20万人増加した観光客による経済効果は10億7600万ドルだった。これは全てのヘーゼルナッツの収穫量のうち7~8パーセントを占めるトラブゾンで、ヘーゼルナッツによって得られた利益である1億2600万ドルの6~7倍にあたる。したがって、ここを評価する必要がある。県知事や広域市市長など、我々全員がこのことについて協力を呼び掛ける必要がある。小さな失敗のきっかけを与えないことが必要だ」と述べた。
 
ゲンチ氏は、市全体を見渡せる中心街・ボズテペの展望台に、わずか100日の間に64万2000人が訪れたことを明らかにし「これはとても大切なことであり、とても喜ばしい数字だ。今のところ水族館では、外国人客の数がトルコ人客の数を上回っている。これらは素晴らしいことであり、素晴らしい仕事の成果だ。このことについては引き続き歩みを進めていく。しかし、これは市長だけの仕事ではなく、社会の認識が必要だ。そのため、セクターごとのそれぞれの企業や経営者、それに人々の間に少しでも足りないところがあれば共有しあって対処・警告を行い、投資をしよう」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:56118 )