内務省での自爆テロ、実行者はシリアからトルコへ侵入
2023年10月03日付 Hurriyet 紙


内務省に攻撃を仕掛けたテロリスト達の一人の身元がハサン・オウズという名の人物であったことが判明した。身元が明らかになっていないもう一人のテロリストについては、外国籍であるものと見られている。テロリストが使用したロケットランチャーと爆薬はシリアからトルコへ不法に持ち込まれたものであることがわかった。

「厳重警戒区域」として指定され、最も厳重な警備が行われているアンカラの内務省と警察総局に対するテロ攻撃に関し、さまざまな観点から捜査が行われている。調査とDNA鑑定の結果、攻撃を実施したテロリストらのうち車を運転していた人物は、「カニヴァル・エルダル」というコード名のハサン・オウズであったことが判明した。

オウズは長期間にわたってテロ組織クルディスタン労働者党(PKK)の山岳人員として活動しており、暗殺、テロ行為、自爆テロに関する教育を受けていたという。省内に入ろうとした際に、身につけていた爆弾が爆発したことによって木っ端微塵になった二人目のテロリストについては、身元の解明調査が行われている。これまで行われたDNA鑑定や登録情報を参照して身元を特定できていないテロリストに関しては、外国籍である可能性も検討されている。

◾︎進入できずに爆発させたか

捜査の結果、1人目のテロリストは、銃身の長い銃を用いて入り口の守衛所の警察官らに発砲して内部に進入しようと試み、失敗に終わると自爆したことが判明した。2人目のテロリストについては、最初にロケットランチャーを発射しようとしたものの、発射に失敗すると銃撃戦が始まり、頭部に銃弾が当たり殺害されたことがわかった。二人目のテロリストは守衛所を通過できないと自爆した。襲撃の際にロケットランチャーも使用したが、発射できなかった。

◾︎ロケットランチャーと爆弾はシリアから

テロリストの所持品から工場製のRDX(9700gr)を含有するC-4爆薬、手榴弾、ロケットランチャー、暗殺銃として知られるGlock社製の消音器付拳銃が発見されたことが注目されている。初動捜査では、ロケットランチャーや爆薬がシリアから不法に持ち込まれたことが判明した。テロリストらについてもシリアからトルコへ不法に入国したものとみられており、入国後にテロリストらを援助し犯人をかくまった者に関する捜査も開始された。

◾︎盗難車両のナンバープレート読取システムに登録なし

テロリストらが動物看護師のミカイル・ボズラーン氏を殺害した後に強奪しテロ攻撃で使用した「38 TP 962」ナンバーの車両が、カイセリからアンカラまでいかにして追跡から逃れたのかについて捜査が行われている。通常、強奪された車両のナンバープレートは瞬時に記録されてナンバープレート読取システム(PTS)に登録される。登録されるとPTS上で車両の追跡や捕捉が容易になる。

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( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:56409 )