シリア:米国がアラブ系部族勢力とシリア民主軍の調停に再び失敗(1)
2023年11月30日付 al-Watan 紙


■米国占領軍がアラブ系部族勢力・シリア民主軍間の調停に再び失敗…アラブ部族勢力はシリア民主軍への攻撃を継続し、シュハイル町で最大の衝突が生じる

【ダマスカス:本紙】

アラブ系部族勢力はダイル・ザウル県田園地帯で、4日連続となる民兵組織「シリア民主軍」(SDF)に対する攻撃を続け、彼らに人的・軍事的な損害を与えた。一方同時に、同県田園地帯にある油田とガス田に違法な軍事基地を設置している米国占領軍による、アラブ系部族とSDFの代表者らの意見をすり合わせるための調停の努力は失敗に終わった。こうした努力は同県田園地帯、特に当分田園地帯で両者間の対立が顕在化して以来行われてきたが、ここ3か月で5回目となる。

ダイル・ザウル県東部田園地帯の地元複数筋は本紙への声明のなかで、アラブ部族勢力は昨日、SDFの軍事拠点およびタヤーナ町とズィーバーン町内に展開された検問所に対して集中的な攻撃を実施したことを明らかにした。その後戦闘は同県東部のハワーイジュ町およびジャルズィー町にまで拡大し、これによりSDF側に死傷者が生じたという。

さらに同複数筋は、アラブ部族勢力とSDFの間で昨日生じた重機関銃と迫撃砲による衝突のうち、最大規模のものがダイル・ザウル県東部田園地帯にあるシュハイル町で発生したことを明らかにした。これに先立ちアラブ部族勢力の戦闘員らは昨日未明に同町を襲撃しており、SDFの戦闘員5人を殺害することに成功していた。一方SDF側も、自勢力のうちアレッポ市北東に位置するアイン・アラブ市を出身とする3人が死亡したことを認めた。

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:56813 )