トルコの国家諜報機構、PKK/YPGの幹部シルヴァン・ハサンをシリア領内で無力化
2023年12月17日付 Hurriyet 紙


トルコ国家諜報機構(MİT)は、分離独立主義テロ組織PKK/YPGのいわゆる幹部の一人とされるシルヴァン・ハサンを、トルコから約230キロ離れたデリゾール県(シリア)での作戦で無力化した。

■トルコ国家諜報機構はテロリストを用心深く追跡

シルヴァン・ハサンは、トルコ国内での組織活動歴や現在シリアで高い地位にあることからトルコ国家諜報機構が用心深く監視していた。テロリストとされるハサンは、慎重な現地調査を経て、12月5日、トルコから約230キロ離れたデリゾール県での局所作戦で無力化された。

シルヴァン・ハサン(コードネーム:ロニ・ヴェラト)を標的としたこの作戦の2日後、PKK/YPGはデリゾールでいわゆる軍事式典を開催。式典には多数のPKK/YPGテロ分子が出席した。

■シルヴァン・ハサンのコードネームはロニ・ヴェラト

ロニ・ヴェラトというコードネームで活動していたテロリストのシルヴァン・ハサンは、1997年にシリアから組織に加入。イラクのカンディル地方で活動後、トルコに移住した。2010年、テロ組織PKKのいわゆる黒海解放グループの増強を目的としてトゥンジェリから黒海地域に拠点を移した。その後、ギレスンを経てシヴァスの農村地域で活動した。
2011年にトカトの農村部で活動し、2012年6月26日、トラブゾンのデュズキョイ郡憲兵隊に対し、手製爆弾を用い、トルコ兵士3名を負傷させる行動を起こした。
2013年までトゥンジェリ農村部で活動していたシルヴァン・ハサン(コードネーム:ロニ・ヴェラト)は、2013年末にシリア地域に拠点を移し、その直後、組織内で特にデリゾール地域で重要任務に就いた。ハサンは2020年にはデリゾール区域の防衛情報分野でいわゆる責任者となり、2021年にはデリゾール区域全体のいわゆる副責任者となった。2023年にはデリゾールのいわゆるエリア責任者に任命された。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:56923 )