イラン・イタリア両外相が電話会談 伊外相「大使館攻撃への報復自制を」
2024年04月12日付 Hamshahri 紙


 イタリアのタヤーニ外相はイランに対し、シオニスト体制《注:イスラエルを指す》によるシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館領事部に対する攻撃への報復を自制するよう求めた。

【ハムシャフリー電子版】イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相はイタリアのアントニオ・タヤーニ外相と電話会談をし、足元の2国間および地域間関係の現状について協議した。

 アミールアブドッラーヒヤーン氏はこの会談で両国の歴史的な関係性に触れ、イランがイタリアとのさらなる関係強化に前向きであることを強調した。

 また我が国外相は、イランは常に地域の発展において重要な役割を担っており、域内の安定と安全保障のために多くの負担を背負ってきたと語った。

 外相は紅海を含む海上輸送の安全保障の重要性を指摘し、「イタリアには主要7カ国(G7)議長国としての機会を活かしてほしい。イスラエル体制によるパレスチナ自治区のガザとヨルダン川西岸でのジェノサイド(民族大量虐殺)と戦争犯罪を、地域の包括的な安定を実現すべく、即時終結させることへの尽力を期待する」と述べた。

 タヤーニ氏も電話会談のなかで2国間関係の発展の必要性を強調し、協力のさらなる拡大への期待を表明した上で、イランに対し、シオニスト体制によるシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館領事部に対する攻撃への報復について自制するよう求めた。

 また同氏は、「イスラエルがイラン大使館を攻撃したことを受け、我々は欧州連合(EU)と共にこの暴挙を非難した。大使館は攻撃の対象になってはならないというのは明白だ」と付け加えた。

 伊外相はさらに、紅海における海上輸送の安全保障の重要性に触れ、「緊張緩和におけるイランの積極的な役割に鑑み、それを地域の安定的な平和構築に向けて継続するよう求める」と指摘した。

 また、両者はこの会談においてイラン・イタリア関係が前進するものだと評価し、両国、地域的、国際的な対話の重要性を確認した。

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( 翻訳者:KMMK )
( 記事ID:57668 )