フィダン外相「パレスチナの国家承認せねば危機は続く」
2024年04月20日付 Hurriyet 紙

ハカン・フィダン外相は、エジプトのサーメハ・シュクリ外相と催した共同記者会見でその日の議題について話した。フィダン外相はイランーイスラエル間の緊張について「パレスチナ人にふさわしい国家、独立、主権が与えられなければ、この危機はさらに拡大しながら続くだろう」と話した。

エジプトのサーメハ・シュクリ外相は今日、イスタンブルを訪れ、ハカン・フィダン外相と会談した。両外相は二者会談のあとカメラの前にたち、時事について注目される発言を行った。

会談ではガザ問題を取り上げたと強調したフィダン外相は「ガザで危機が始まった当初から我々は一緒に動いた。ガザで必要な事柄について強調した。支援物資をラファ検問所へ届けるために昼夜問わず動いている」と話し、以下のように続けた。

「リビア、スーダン、ソマリランドーエチオピア問題についても話す機会を得た。スーダンで続く内戦をどのように止めることができるか、今後の解決策について話し合った。我々は様々な意見を交換した。エジプトとトルコ間はただの二国間関係ではなく地政学的にも大きなパートナーシップを有している。我々は兄弟国であり、とても大きな協力関係のポテンシャルがある。我々はここの大きなポテンシャルを見ている。」

◾️イランーイスラエルの緊張

エジプトのシュクリ外相は、パレスチナが自身の国家を建設する権利があると強調し、この問題が解決しない限り中東の危機は終わらないと話した。

シュクリ外相は、イランーイスラエル間の緊張に対し非常に心配しているとし、節度ある対応を求めていると話した。フィダン外相といえば、以下のように話した。

「我々が優先して考えるのはイスラエルの占領を終わらせること、また二国家解決の道筋を付けねばならないことである。昨日はイエメンから攻撃があり、今日はイランーイスラエルの緊張、これらは全て存在し続けている。我々はトルコとして当初から同じことを言い続けている。パレスチナ人にふさわしい国家、独立、主権が与えられなければ、この危機はさらに拡大しながら続くだろうと。

圧力をかける度合いを上げなければならない。中東の当事国として、イスラムの国として、アフリカと西側の国として、皆まとまって声を上げていかなければならない。

パレスチナ問題に関わる全ての事柄は世界の活断層を刺激する。ここで起こっていることは西側にも影響する。これはもはや抑圧される者と抑圧する者との間の戦争になり始めた。西側は不当なものに声を上げなければならない。

世界を待ち受ける本当の大きな危機は、パレスチナ問題でメッキが剥がれ真実を露わにした国際システムの二面性であり、国際間の不法状況であり、第二次世界大戦後に構築された国際システムの機能不全である。

この問題はもはやイスラエルがパレスチナ人を虐殺しているという認識の範疇を超え、イスラエルを後援し虐殺を可能にする勢力と、パレスチナを心情的にも理性的にも感じ、こうした不正に対し世界的な規模で抗う必要性を感じる勢力、この両勢力が対立する状態に変わり始めている。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:57722 )