PKK幹部、トルコ帰還の条件を発表
2025年04月15日付 Cumhuriyet 紙
クルディスタン労働者党(PKK)のジェミル・バユク氏は、武装放棄のプロセスおよびテロ組織PKKの指導者アブドゥッラー・オジャラン氏の呼びかけに関する声明を発表し、「我々と国家は一切接触していない」と述べた。また、バユク氏は、彼らがトルコへ帰還するための条件は、オジャラン氏が自由に活動できることであると表明した。
テロ組織PKKの幹部の一人であるバユク氏は、自身を含む組織の指導部がトルコに帰還するうえでの唯一の条件は、テロ組織PKKの指導者オジャラン氏に対して実施されていると主張する「隔離措置の解除」と、オジャラン氏が自由に活動できる環境の確保であると述べた。
バユク氏はBBCペルシャ語のインタビューで、2月27日にオジャラン氏が発した呼びかけは単なるメッセージではないと述べ、「この呼びかけは新たなプロセスの始まりを示している」と語った。
バユク氏は、トルコがクルド問題を再び議題に挙げるようになった理由について、近年中東で発生している諸危機の影響であると述べた。
バユク氏は、組織の解散および武装放棄のプロセスに関する議論にも言及し、PKKはこれまで一度も武装解除の交渉を行ったことがないと主張した。
バユク氏はまた、このプロセスを成功させるためには、国家も責任を果たし、具体的な措置を講じる必要があると強調した。
◼️「我々と国家は一切接触していない」
PKKのバユク氏は、オジャラン氏がイムラル刑務所で国家当局者と面会しているものの、彼ら[バユク氏ら]自身は直接いかなる国家当局者とも会っていないことを、「我々と国家の間には今日、いかなる接触も存在しない」との言葉で明らかにした。
またバユク氏は、オジャラン氏と行われている交渉の内容についても把握していないと述べ、「残念ながら国家は、我々を排除するという政策を固持している」と語った。
◼️「トルコに戻るということは、投獄されることを意味する」
バユク氏はまた、トルコへの帰還に関する条件を明らかにした。
「トルコに行くということは、投獄されることを意味する。誰もそのような拘束状態を受け入れることはありません」と述べたバユク氏は、帰還の条件として、PKKの指導者オジャラン氏に対して実施されていると主張する「隔離措置の解除」と、オジャラン氏が自由に活動できる環境の確保であると語った。
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( 翻訳者:金子萌 )
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