米国のシリア撤退にイスラエル、パニック
2025年04月16日付 Hurriyet 紙

アメリカが、これからの数週間、数ヶ月の間にシリア駐留を再編する用意をしていると報道され、イスラエルメディアは高官に基づく報道の中で、トルコに関するパニックを漏らした。以下が、その重大な展開だ…

シリアにおけるアメリカ軍の数が半減する、もしくは完全撤退する可能性が話題になっている。国防総省の当局者たちは、シリアにおけるアメリカ兵の削減計画を、イスラエルの安全保障当局者に知らせた。Yネットの報道によると、この削減は2ヶ月以内に始まると予想されている。

■アメリカの決定後、イスラエルの恐怖

イスラエルの高官は、タイムズ・オブ・イスラエルの報道によると、イスラエルがこの撤退を制限するようアメリカを説得しようとしており、と言うのもこの動きによってトルコのシリアにおける影響力が高まることを懸念しているからであると述べた。報道によると、イスラエルはこの状況に反対している。

■「アメリカ、イスラエルに通知」

Yネットの伝えたところによると、アメリカはイスラエルにシリアからの撤退計画を継続的に通知していた。

■シリアにおけるアメリカ軍、どれくらい?

アメリカ軍は現在、主に北東部に駐留しており、シリアで様々な基地において約2000人の兵士がいる。これらの兵士は、2014年にイラクとシリアの大部分を制圧したものの、その後撃退されたDEAS(IS)が再び勢力を強めるのを防ぐため、現地勢力とともに活動している。

匿名の当局者の一人は、この再編によってシリアにおける兵数が約1000人まで減る可能性があると述べた。

■アメリカ当局者は認めたが…

この他のアメリカ当局者も、兵力削減計画を認めたが、数については正確な情報がないこと、そして、このような大きな削減は、ドナルド・トランプ大統領政権がイランと交渉を行なっており地域の軍事力増加をしている時期に、疑わしいと述べた。

■中東に増援部隊を派遣

アメリカは、最近B-2爆撃機、軍艦、防空システムを含む増援部隊を中東に派遣した。

トランプ大統領は、月曜日の声明で、イランがアメリカと核合意を意図的に遅らせていると考えていること、核兵器の取得を放棄しないのであれば、テヘランの核施設に対する軍事攻撃に直面する可能性があると述べた。

この間、アメリカのピート・ヘグセス国防長官は、アメリカ軍の世界全体における部隊の配置を見直している。

■トランプの撤退戦略

NBCニュースの2月末の独占報道によると、トランプ氏とその側近らは、シリアにおける全アメリカ軍の撤退について意欲的であると表明したため、国防総省は30日、60日、もしくは90日以内に完全撤退するための計画を立てた。

■2019年に指示を出していた

2019年末、トランプ氏の最初の大統領の任期中に、当時のジェームス・マティス国防長官にアメリカ軍全軍をシリアから撤退させるように指示を出した。マティス氏は計画に反対し、抗議をする目的で辞任した。

トランプ氏はアメリカ軍の大部分を撤退させたが、その後再配備した。アメリカ軍のシリア駐留は、それ以来現在まで続いている。

12月に国防総省は、シリアに対し約2000人の兵士を配置することを明らかにした。この人数は、軍が長年言ってきた900人ほどの人数の2倍より多かった。

ある国防総省の報道官は、当時、追加の1100人の兵士は一度に30日から90日間「臨時交代部隊」として定義し、一方では900人の兵士はほぼ一年に近い期間そこに配置される「中核」部隊であると述べた。

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( 翻訳者:田端咲希 )
( 記事ID:59976 )