米軍はイエメンでフーシ派を目標とした空爆を行い、イエメンでは攻撃によって80人が死亡し、150人が負傷したと報じられた。
攻撃後、フーシ派は「緊張を次の段階に引き上げる準備がある」と声明を出した。
イエメン西部、フダイダの街のラス・イサ港に向けて米国による空爆が行われ、死者は80名、負傷者は150名に上った。
フーシ派保健省の報道官は救助チームはいまだに紅海のオイルターミナル(ラス・イサ港)で遺体を捜索しており、死亡者数が増える可能性があると述べた。
フーシ派系テレビ局、アル・マシラの報道によれば米国の戦闘機はイエメンの街アル・ジャウフとサアダに空爆を行った。
■「緊張を次の段階へ引き上げる準備がある」
フーシ派軍のヤヒヤ・サリー報道官は声明で「米軍部隊が我が国に対して攻撃を続けているが、これはたださらなる報復攻撃、作戦、衝突につながるだけだ。」と述べた。
声明では「イエメンはイスラエルがガザへの攻撃を止め包囲を解くまで、パレスチナの人々を支援する作戦を躊躇なく続ける。」と述べられた。
声明では米軍の攻撃は緊張をただ高めるだけだと述べられ、「米国政府との緊張を次の段階へ引き上げる用意がある。」と伝えられた。
■米国「イエメンの人々を害する目的はない」
アメリカ中央軍(CENTCOM)はラス・イサ港への攻撃はフーシ派の収入源を断つ目的であり、同港はグループの不法な収入源として使われていると発表した。
アメリカ中央軍の発表では「この攻撃の目的は搾取を続けて市民を多大に苦しめているフーシ派の財源を削ることだ。この攻撃にイエメンの人々を害する目的はない。」と述べられた。
米国のドナルド・トランプ大統領は3月15日に、イスラエル船籍の船舶へ攻撃を行うフーシ派に対して軍事作戦を行うよう、米軍へ命じていた。
トランプ大統領はフーシ派が攻撃を終えない限り攻撃を止めないと述べ、「フーシ派の米国船籍に対する攻撃は許されない。我々は目標が達成されるまで、圧倒的な殺傷力をもつ武力を行使していく。」と述べていた。
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( 翻訳者:伊藤梓子 )
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