抗議デモで勾留された学生、本紙を通じて釈放を訴える
2025年04月21日付 Cumhuriyet 紙
イスタンブル市長で共和人民党大統領候補のエクレム・イマームオール氏の拘留後に始まった抗議デモで拘留されたエスィラ・アユクさんは、本紙を通じて呼びかけた。
イスタンブル市長の勾留に関する抗議デモで拘束されたエスィラ・アユクさんは、腎臓と心臓の不調にも関わらず、13日間バクルキョイ女性刑務所で拘留されている。アユクさんは、手にした奨学金によってベルギーで教育を受け、復活祭の休暇で戻っていたトルコで抗議デモに参加した後に家から連行され拘留されており、本紙に手紙を送ってきた。アユクさんは、手紙の中で「ベルギーで学業を続けるために復路のチケットがある。飛行機に乗る代わりに監獄の毎月の掃除に参加した。壁や床を磨いた。」と述べた。
■私の友達は学校で、私は刑務所で
不明確な無実の罪で刑務所の中で勾留されていると述べたアユクさんは、「日がたつにつれて健康状態が悪化している。一方で、月末から始まる試験を受けられないのではないかと不安である。友達は明日大学に行く予定だが、私は刑務所にいる。」と述べた。
自身の状況をヌリ・ビルゲ・ジェイランの映画「移ろいの季節」になぞらえたアユクさんは、「今日、庭を掃除していた時、私達の上を飛行機が通った。ブラシを置いて上を見た。ほらヌリ・ビルゲ・ジェイランの映画『移ろいの季節』の最後でも飛行機が上を通って、エブル・ジェイランが上を見ているでしょう。まさにそれと同様だ。私が乗るはずだった飛行機だったのか、通ったのは。」と述べた。
刑務所に入って以来、泣きそうな状態でも泣かなかったと述べたアユクさんは、言葉を次のように続けた。
「今も、ショックが続いている。感情に鍵をかけた。恐怖、不安、悲哀、幸福はない。全く感情を感じることができない。そもそも、座って一日中私が泣いても何一つ変えられないことを知っている。私と他の勾留された友達をここから救ってくれるのはあなた達である。大衆に身を委ねている。私達の声はあなた方である。すぐにここから出て、写真のプロジェクトを続けたい。」
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( 翻訳者:新井慧 )
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