イラク:教師らが自らの抗議活動をめぐる議会セッションの開催を要求
2025年04月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イラクの教師が抗議活動を学校内での座り込みに変え、国会での緊急セッションの開催を求める
【バグダード:本紙】
イラクの諜報機関が、今年中に国内の抗議デモが拡大するという警告を否定した一方で、講義活動に参加する教師らおよび教育スタッフは木曜日、当局からの介入を恐れて、抗議運動を学校内での座り込みというかたちに変更することを決定した。
抗議者らによると、当局は「抗議運動の流れを私的な利益のために歪曲しよう」としており、また教育を求めている人々から活動を純粋に教育的なものにする機会を奪おうとしているのだという。また同時に抗議者らは,国会に対して自らの要求を議論するための緊急会議の開催を要求した。
イラクの諜報機関はプレスリリースを発表し、そのなかで、自らが発行としたものとして出回っている報告書の内容を否定した。その報告書には、イラクで今年中に、教師らによるものを含む抗議デモが拡大することに関する警告が含まれていた。
同機関は声明のなかで「一部のSNSで、国家諜報局が発行したものとされる報告書が拡散され、そのなかでは外的要因によって今年中にイラクの一部の県でデモが拡大するとの警告が含まれていた。さらにそれは、今年4月6日に発生した教育スタッフらによるデモが、こうした警告の一部であると指摘した」と述べた。
国家諜報局は報告書との関係を「全体的かつ詳細に」否定した一方、「憲法と世俗法の制度、そして公共の自由や表現の自由の保障に従った活動」を行う方針について明言した。
(後略)
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( 翻訳者:天田陽菜、松山果子 )
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