テクノフェスタ実行委員会委員長、T3財団評議会議長であるセルチュク・バイラクタール氏は、旧エルジャン空港でメディア関係者らに声明を発表した。バイラクタール氏は、「テクノフェスタは完全に独立し繁栄するための、ある意味、自信革命です。できないと言われたことを成功させる感情を他の世代へと伝播させる祭りです。」と述べた。
テクノフェスタ実行委員会委員長、T3財団評議会議長であるセルチュク・バイラクタール氏は、声明で次のように述べた。
「最終的に登録を確認した25万人の来場者が見込まれる、との数字が来ました。本日、我々が期待したよりも多くの関心を受けました。朝の早い時間帯は、テクノフェスタに来るという点で非常に良いです。特に、早朝の時間帯は比較的混雑していないので、会場に到着することも容易であり、またより快適にテクノフェスタの体験を経験することができます。早朝の時間帯をおすすめします。」
◾️次のテクノフェスタはどこで開催?
運が良ければ9月にイスタンブルで行う予定です。そのあとのことは決めていません。
◾️もう一度テクノフェスタは行う予定?
テクノフェスタが残した足跡があるでしょう。サイエンス・レフコシャ(ニコシア)というイベントでは1万5千人の若者が教育を受けました。科学を好きにさせることは目的のある教育です。私は北キプロス・トルコ共和国(KKTC)のテクノロジーが人工知能といった分野で、ソフトウェアのような分野で重要な進歩を生み出すことになる可能性を擁していると信じています。世界には、この試みがなされている場所に類似する気候風土があります。単なるバカンスの場所ではなく、同時に高度な科学技術を発展させる場所になることが我々の夢です。
◾️「無人戦闘航空機(İHA)」での外部依存は約3~5%
防衛産業という点で非常に重要な国である北キプロス共和国、アセルサンという防衛企業の設立は、キプロス平和作戦(注)の後に実施された禁輸措置の結果生じました。独立がどれほど重要であるかが明らかとされています。我々の無人航空機に目を向けると、外部への依存は約3~5%です。
◾️「最大の変化の風は高度な技術から」
科学技術のあらゆる分野でテクノフェスタの目的は、世界へ強い印象を残す製品の開発です。民間科学技術会社が北キプロス・トルコ共和国で投資を行うことを評価しています。科学技術は、自分への自信を遂行し、同時に高度なハードウェアと信頼のおかげで進歩しています。最大の変化の風は、高度な科学技術によって吹いています。
テクノフェスタは全体として、人々へ投資です。ここでの全ての活動は無料です。5月4日までテクノフェスタは開催されます。テクノフェスタは、完全に独立し繁栄するための、ある意味、自信革命です。できないと言われたことを成功させる感情を他の世代へと伝播させる祭りです。実際、祭りよりも精神という要素がより多分に含まれるのがテクノフェスタです。」と述べた。
◾️バイラクタール氏、テクノフェスタ北キプロス・トルコ共和国開会式で演説
テクノフェスタ実行委員会委員長、T3財団評議会議長であるバイラクタール氏は、テクノフェスタKKTCでは未来を希望を持って見据えることを可能にする強大なエネルギーを感じたと述べながら、「北キプロス・トルコ共和国(KKTC)はもはや歴史闘争のシンボルだけではなく、大きな前進のシンボルにもなるでしょう。この兄弟たる楽園の祖国は、地中海の心臓部で、世界の科学技術と科学の重力の中心とならねばなりません。」と語った。
テクノフェスタは、北キプロス・トルコ共和国大統領府の後援、トルコ科学技術団体財団と産業科学技術庁が運営役となって、132の協賛機関と共に旧エルジャン国際空港で開催されている。
バイラクタール氏は、フェスタ開会式で行った演説で、心の地層の真珠であり、地中海の瞳でもある北キプロス・トルコ共和国で、[トルコが権益をもつ海域の]青き祖国の心臓で、希望と信頼を抱いてテクノフェスタの参加者たちと共にいると話した。
キプロスが単に陸地の一部や島ではないと主張するバイラクタール氏は、「キプロスは、我々の心臓の鼓動であり、歴史が委ねたもので、青き祖国の境界点です。ここはラウフ・デンクタシュ元大統領が『我々の当然の戦い』と呼び、ファズル・キュチュク元副大統領が『我々の生存をかけた戦い』と呼んで人生を捧げ、トルコ抵抗組織の勇気ある若者たちが物語を描いた聖なる祖国の地です。」と語った。
バイラクタール氏は、この古き土地の歴史上あらゆる困難にもかかわらず、希望が息づいていると明らかにしつつ、以下のように述べた。
「この地に住む素晴らしい人々が困難にもかかわらず、常に希望をもって夜明けを待っています。この機会に、この地を我々に託したすべての英雄たちを、神のご慈悲と感謝をもって追悼します。また、完全な独立と繁栄のために額に汗を流すすべての働くわが兄弟にテクノフェスタから挨拶を送ります。5月1日の『労働者と連帯の日』をお祝い申し上げます。『兄弟の祖国』というのはどれほど重要であり、どれほど深い表現でしょうか。我々は同じ所から生まれ、同じ理想に心を捧げる大きな家族です。この地は決して忘れませんでした。というのも、自由の価値を、兄弟の絆の尊さ、共にあることの力を、常に我々に思い出させていました。今日、我々はここに集っています。一人ではありません。あなた方は一人ではないのです。我々の結びつきは、テュルク世界の仲間と友人たちと共にある、我々の連帯の最も強力な基礎なのです。」
◾️「テクノロジーにおいて完全に独立したトルコ、完全に独立したテュルク世界」
バイラクタール氏は、この素晴らしい島が[聖戦のために戦う]ムジャーヒトたちの勇気により自由へと歩みを進めていると主張し、ムジャーヒトたちの記憶を高度な科学技術で飾っていると語った。
科学と工学を用いて新たな未来を築いていると強調するバイラクタール氏は、「キプロスの胸懐でもう一度宣言します。科学技術において完全に独立したトルコ、完全に独立したテュルク世界です。本日、キプロスの空でアクンジュ、バイラクタルTB2、アンカ、ヒュルクシュが飛行する一方で、若い兄弟たちが各自のプロジェクトで天に挨拶を送っています。」と話した。
バイラクタール氏は、テクノフェスタKKTCにおいて未来に希望のまなざしを向ける莫大なエネルギーを目にしたことに着目し、話を以下のように続けた。
「テクノフェスタKKTCに1万5千を超えるチームと、合計4万7千人の若き兄弟が応募してくれました。ある民族の頭脳、文明の心臓がここに集結しました。6つの主要なテーマで、13の異なるカテゴリーで競うプロジェクトによって、私たちの若者たちは、健康、農業、環境、エネルギーへの希望となります。空飛ぶ車のシュミレーションから社会革新、ロボットシステムから地震プロジェクトに至るまで、あらゆる分野で人類の利益へのアイディアを生み出しています。彼ら若者たちは、ただ競っているのではなく、新たな世界の基礎を作っているのです。テクノフェスタは、その道のりを失う世界に対して方向性を与える一つの動きです。テクノフェスタは、公正な世界の種なのです。」
◾️「新たな世界の鍵は、高度な科学技術と人工知能」
新たな世界の鍵は、高度な科学技術と人工知能であると強調するバイラクタール氏は、人工知能が正しい目的や倫理的価値観と融合した際に、人類により良い未来が訪れることになると語った。
同氏は、健康では新時代を開くことになる革新、教育では機会均等、生活を楽にする無数の可能性が、人工知能によって可能になりうると示唆しながら、以下のように評価した。
「テクノフェスタ世代として、我々は人類への利益となる科学技術のために研究しています。知識を公正により、力を良心によって形作っています。テクノフェスタは、まさにこの展望と希望が具体化したものです。今日ここに集う若者たちは、人工知能を単に手段ではなく、人を高め、公正さを拡充させる一助とみなしています。健康、教育、環境、生産において人類に資することになる科学技術を発展させています。」
世界が恐るべき闇へ引き摺り込まれていると述べたバイラクタール氏は、「我々のそばで、人道に対する大罪、ジェノサイドが起きています。ガザでは子供たちが爆撃にさらされています。この闇は、真実の光によってのみ晴らされます。科学技術を公正さと慈悲の力にする世界を作らなければなりません。良心を指針とする新たな世界。友愛、愛情、信仰に満ち、より公正な世界。そんな世界を、我々の文明の太陽のような子供たち、あなたたちが築いていくことになるのです。」と語った。
◾️「兄弟国を未来の科学技術拠点にするために、我々はKKTCにいます」
バイラクタール氏は、科学技術を分裂させるためではなく、人類を一つにするために発展させていると強調し、互いに敬意をもって共存の道を探っていると語った。
誰かのライフスタイル、信仰、アイデンティティが、誰かを「他者化」することになりえないと強調する同氏は、「だからこそ、我々は団結の精神を強化しなければなりません。テクノフェスタは、単なる科学技術の祭典ではなく、国の科学技術牽引の場です。この場所はキプロスの中心にあって『私たちも一言ある』と訴えるこの地の子孫たちと共に息づいています。そしてこの場は、誰もが排除されず、すべての若者が夢を描くことができる、希望、知識、団結、公正さの結節点なのです。」と話した。
バイラクタール氏は、若者たちに向けて次のように語った。
「あなた方は、北キプロス・トルコ共和国の未来です。皆さんは、半世紀の蓄積、経験、希望を未来へと運ぶ世代です。北キプロス・トルコ共和国はもはや歴史闘争だけではなく、偉大な躍進の象徴となると信じています。この楽園のような兄弟国は、地中海の中心で世界の科学技術と科学の注目の的となるに違いありません。『キプロスへは、もはや単に休暇のためだけではなく、科学、科学技術、生産のために訪れるべきだ。』と我々は話しています。世界中から、科学者、若い起業家、エンジニアはここへ、レフコシャへ、マウサへ、ギュセルユルトへ来るべきです。」
新たなアイディアが北キプロス・トルコ共和国で生まれるべきだと語るバイラクタール氏は、「研究開発はここで発展せねばなりません、世界に足跡を残すプロジェクトをここから生み出さなければなりません。北キプロス・トルコ共和国は、平和の島です。地中海で平和、安全、友愛を補償しています。」と語った。
バイラクタール氏は新たな時代が始まったと指摘し、島には繁栄、自由、科学技術の風が吹くことになるため、自分たちは北キプロス・トルコ共和国にいると述べた。
この風をともに吹かせるため、兄弟国を未来の科学技術拠点にするために北キプロス・トルコ共和国にいると説明したバイラクタール氏は、「皆さんの夢はここで叶います。キプロスからトルコまで、すべての兄弟地域に呼びかけましょう。ここへ来て、共に手を取り合いましょう。来て、この世界をより公正な場所にしましょう。テクノフェスタはここに、我々の民族はここに、未来はここにあります。信じてください、若い兄弟たちよ。未来はあなた方で、あなた方は未来です。」と語った。
◾️「テクノフェスタKKTCは素晴らしいスタートを切った」
バイラクタール氏は、開会演説の後に行ったメディア会見で、22ヵ国81州から最終候補として約1100名の若者がテクノフェスタKKTCで競っていると述べた。
[トルコ空軍のアクロバットチームである]「ソロテュルク」と「テュルクユルドュルラル」がフェスタに参加していると明らかにしたバイラクタール氏は、「トルコの工学の作品、バイラクタルTB2、アンカ、ヒュルクシュ、アクンジュをここで披露しています。我々のイベントテントにはトルコ工学の作品の一部があります。各テントには教育的かつ楽しいたくさんのイベントがあります。」と話した。
バイラクタール氏は、北キプロス・トルコ共和国が兄弟国であると主張し、以下のように述べた。
「ここにいる若い兄弟たちがテクノフェスタに興味を持っていることは知っていました。フェスタはイスタンブルで始まりました。その後、フェスタを望む声があり、アナトリアでの開催、次はイスタンブルでの開催と続きました。時を経ずしてジャン・アゼルバイジャンを開催し素晴らしいものになった。本日、ここでテクノフェスタKKTCが素晴らしいスタートを切りました。手元に届いた最新の来場者数の情報は約25万人です。本日は我々が予想していたよりも多くの関心を集めました。特に、早朝の時間帯は会場に向かうのも比較的容易で、より快適にフェスタを体験できます。早朝の時間帯をおすすめいたします。」
サイエンス・レフコシャで1万5000人の若者が教育を受けたと述べるバイラクタール氏は、KKTCが人工知能、ソフトウェアといった分野で大きな進歩をなしうる可能性を擁していると語った。
◾️「KKTCは、防衛産業の点で非常に重要な国」
バイラクタール氏は、KKTCの若年層の人口と大学と、世界でこうした事業が行われている場所に似ている気候風土があると強調し、「KKTCは防衛産業の点で非常に重要な国です。アセルサン及びトルコ国軍強化財団の設立は、キプロス平和作戦の後に実施された禁輸措置の結果として生じました。アセルサンは、無線機を製造するために同財団上に設置されています。」と述べた。
トルコ防衛産業がこの20年のうちに大きな変革を遂げたことに注目するバイラクタール氏は、「トルコ防衛産業は、最大80%までの海外依存度を20%にまで下げました。欧州は依然として80%を国外に頼っています、無人航空機は3~5%程度を国外に依存しています。」と語った。
バイラクタール氏は、アセルサンがKKTCのテクノパークにあることに触れ、以下のように述べた。
「他の防衛産業も類似の方法でテクノフェスタの雰囲気でこのことを行うでしょう。防衛産業もその他の民間企業の科学技術系企業もKKTCに投資するだろうと評価しています。自分への自信を遂行し、既存の無力感を打破し、高度なハードウェアと信頼を伴右ことで科学技術は進歩しています。世界に目を向けると、最大の変革の風が高度な科学技術を通じて吹いています。世界を変革する人々もまた、その高度な技術を生み出す人々です。」
テクノフェスタは完全に、人々への、特に若者たちへの投資であると説明するバイラクタール氏は、「テクノフェスタは、『子供が来て飛行機に触れ、ひょっとしたら将来我々の国の宇宙計画を立てるかもしれない』という気持ちで開催されています。KKTCと友好的兄弟地域のすべてを、国の科学技術牽引が鼓動する北キプロス・トルコ共和国に誘います。」と語った。
バイラクタール氏は、テュルク世界の長老評議会の人々もテクノフェスタKKTCでもてなしたとし、「我々の目標は、ジャン・アゼルバイジャン後にテュルク世界の他の仲間のところでテクノフェスタを開催することです。彼らにも同様の熱意と歓迎を受けるものと信じています。」と語った。
(注)1974年のキプロス島へのトルコ軍派兵を、トルコではこのように呼んでいる。
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( 翻訳者:佐田優美香 )
( 記事ID:60051 )