イスラエル、火災によって植林の事実が露呈
2025年05月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■「エルサレムの火災」は、「入植者による植林」が隠していたものを暴き出す

【エルサレム:本紙】

環境・開発活動家で研究者のジュルジュ・クルザム氏は、占領下エルサレムで起きた森林火災の光景を見るや、それは予想された結果であるという事実を思い起こした。というのも、1948年以前及び以後に占領者が持ち込み、エルサレム地域や移住先であるパレスチナの村々の周辺に植えた外来の樹木は、パレスチナの地に耐性があり、昔から継承されてきた樹木の植林としては適さないからだ。

本紙のインタビューで、『環境・開発の展望』という雑誌の編集長であるクルザム氏は、「昨今エルサレムで起きている森林への火災の拡大とその焼失という事実が、こうした説明を裏付けている」と語っている。

同氏は、「占領者が支配する森林地帯では、火がすざましい勢いで移っているのがわかると思います。一方、占領者による干渉から離れたヨルダン川西岸地区のパレスチナ人地区で火災が起こったとしても、火は同様のスピードや方法で広がることはないでしょう」と語る。

「こう説明する理由として、西岸のパレスチナ人地区にはオークやキャロブ、オリーブなどパレスチナに伝統的なルーツがある木々が植えられているからであり、これらは火を素早く広がらせない植物だからです」と同氏は考える。

水曜日午後から木曜日にかけて、それ以前にエルサレムの森林で発生した火災の区域は広がり、強風と高温による状況の深刻化が警告されている。

(後略)

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( 翻訳者:田中友萌 )
( 記事ID:60054 )