PKKの解散へ、DEM党から8項目発表
2025年05月09日付 Cumhuriyet 紙
最新情報:テロ組織PKKの第12回大会を、5月5日〜7日の期間に招集したと明かしたのち、DEM党から8項目の声明が届いた。
テロ組織PKKの会合ののち、DEM党の中央実行委員会が声明を発した。
「PKKの歴史的な大会における決定により、50年に渡る衝突から平和の地平線へと、また一歩近付いた。名誉ある平和で民主的な解決の道において、新たな1ページが開かれた」と語られた同声明の中では、「この過程の進展にあたって、歴史的責任を負ったアブドゥッラー・オジャラン氏に、平和の対価を生命や子供、涙で支払ってきたトルコ国民に、問題解決の意志を支持するデヴレト・バフチェリ氏に、そしてこの意志を掲げるエルドアン大統領や、積極的なアプローチをとり続けてきた最大野党の党首オズギュル・オゼル氏をはじめとするあらゆる野党党首に感謝する」と語られた。
8項目から成る声明では次のように述べられた。
「今日、トルコ近現代史上最も重要で、最も重大な始まりの一つについて、我々は歴史の証人である。
1.PKKの歴史的な大会の決定によって、50年に渡る衝突から平和の地平線に、また一歩近付いている。この一歩は、古代の土地の中心であり、何世紀にも渡り待ち望まれてきた平和と民主的な政治が再び芽吹き、発展していくための一歩である。
2.我々は、かつて長きに渡る衝突の時代に、命を落としたすべての人々を、深い敬意をもって思い起こしている。苦痛には色も言葉もアイデンティティもないというのは、数十年に及ぶ苦痛の経験が我々に示してきたことだ。今日では、トルコ人、クルド人、チェルケス人、アラブ人、アレヴィー、スンナ、あらゆるアイデンティティや信条を持った人々の涙が、同じ海で出会っている。共通の悲しみを心に抱え、失ったものすべての記憶を神聖な義務として守り、共通の未来を創り上げていく。
3.今が、普遍的で公平な暮らしへの意志を何よりも尊重する時だ。民主的な社会を、自由な政治を、そして普遍的な法律を切実に信じ、民主化のための努力やステップを踏む時代だ。山や街で若者が倒れることは二度とあってはならない。この国で、拒絶や暴力ではなく政治的な、怒りではなく民主的で社会的な歩み寄りの、分断ではなく共に平等な暮らしの声を上げよう。
4.誇り高く平和で民主的な解決の道において、新たなページが開かれている。DEM党として、この歴史的転換点以降、クルド問題を解決し、トルコが本当の意味で民主化するために、TBMMをはじめとするあらゆる民主主義政治団体が責任を持つ必要性を確信している。
今、民主主義や正義の声を上げるべきだ。社会的平和を築くために議会に立ちはだかる歴史的責任は、どんな政治的思惑の影にも覆われないほど神聖なものである。この歴史的プロセスを、永続的な平和に転換する法的・組織的な基礎を共に築くことは、今最も基本的な我々の責務である。
5.この歴史的瞬間にあって、トルコの民主的な未来を築くチャンスを成功に導くために、行政が歴史的責任を果たすことは平和を保証するだろう。
6.このプロセスの実現に歴史的責任を負ったアブドゥッラー・オジャラン氏に、平和の対価を生命や子供たち、涙で支払ってきたトルコ国民に、問題解決の意志を支援したデヴレト・バフチェリ氏に、そしてこの意志を持ったエルドアン大統領に、このプロセスに積極的にアプローチした最大野党のオズギュル・オゼル党首を筆頭とするすべての野党党首に感謝している。
このプロセスが成功に至るために、政治団体や市民団体、そして何よりも重要な8500万人の国民の一人一人に平和をもたらし、築き、未来を今日から勝ち取る責務がある。トルコの平和が、中東に希望を、世界に刺激を与えることを望んでいる。
7.DEM党として、メソポタミアとアナトリアの人々に神聖な約束をする。我々は現実と向き合い、正義を確立することから逃げない。我々は、亡くなった人々の魂を傷付けるいかなる措置も、プロセスを害するいかなる発言も、平和への道を阻むいかなる行為も決して許さない。我々は平等な市民権や、民主的な政治、そして平和の不屈の擁護者であり担い手となるだろう。
8.今日、我々は一方では大きな希望を、一方では歴史が残した深い責任を負っている。これは終わりではなく、始まりである。我々は、平和と諸国民の友愛に人生を捧げ、抑圧される人々の傍らに常に心を置いた、愛する仲間であるスッル・スレイヤ・オンデル氏を今一度追悼し、この発表の結びとします。」
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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:60108 )