故オンデル氏の兄「弟の努力はこの日のために」―PKK武装放棄
2025年05月13日付 Cumhuriyet 紙
MHP(民族主義者行動党)のデヴレト・バフチェリ党首の呼びかけから始まり、テロ組織PKKの首謀者オジャラン氏の解散命令により実を結んだ「テロのないトルコ」プロセスは、PKKの武装放棄と、解散決定により重要な段階にまで到達した。決定ではスッル・スレイヤ・オンデル氏について言及され、兄であるアリ・フアト・オンデル氏は彼のあらゆる努力が今日のためにあったと述べつつ、「残念ながら(スッル・スレイヤ・オンデル)自身で目にすることはできなかった。」と述べた。
MHPのデヴレト・バフチェリ党首の歴史的な呼びかけにより始まった「テロのないトルコ」プロセスは、2月27日にテロ組織PKKの首謀者アブドッラー・オジャラン氏の解散と武器放棄の呼びかけにより実を結んだ。
この呼びかけの後、PKKから出される声明に注目が集まっている中、プロセスの進行役の一人であるイムラル訪問団のDEM党(人民の平等と民主主義党)のスッル・スレイヤ・オンデル氏が亡くなったことは、トルコ全体を深い悲しみで溢れさせた。オンデル氏の死去の後、DEM党、AKP(公正発展党)、MHPよりプロセスを支持する声明が続いて出された。
人々が心配しながら待った声明が本日、出された。PKK が武器を放棄し、解散決定を発表した。
テロ組織PKKは、解散を宣言した声明文でスッル・スレイヤ・オンデル氏に言及し、「平和と民主主義の殉教者スッル・スレイヤ・オンデル同志の夢を実現させるという私たちの決意を表明します。」という言葉を送った。
■「あらゆる努力が今日のためだった」
PKKの決定の後、声明がスッル・スレイヤ・オンデル氏の兄アリ・フアト・オンデル氏より出された。
TV100に特別声明を出したアリ・フアト・オンデル氏は、「『でも』『しかし』『どうして』とか関係なく、人々がお互いに抱き合ってほしいです。」と述べた。
オンデル氏の努力は今日のためにあったと述べたアリ・フアト・オンデル氏は、「残念ながら(スルッル・スレイヤ・オンデル)自身で目にすることはできなかった。この過程で貢献してくださった皆さまに敬意を申し上げます。この国の利益にとって大きな仕事を成し遂げられました。この動きが続くことを願っています。兄弟愛と平和が勝利することを願っています。」と述べた。
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( 翻訳者:鈴木啓太 )
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