エルドアン大統領、米・シリア・サウジ首脳会議にオンライン参加
2025年05月14日付 Milliyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、リヤドでアメリカのドナルド・トランプ大統領、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子、シリアのアフマド・シャラ大統領が集まった会談にオンラインで参加した。

入手した情報によると、エルドアン大統領は会談の中で、シリアが地域の国々と共同し、近隣諸国に脅威をもたらさず、安定性を持ち、繁栄を生み出す国であることを、トルコが嘱望しこのために尽力していると述べた。

エルドアン大統領は、シリア政府が「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」を始めとするテロ組織と闘う中で、トルコが支援を継続しており、ISILのテロリストたちを拘束している刑務所の管理と安全性についても、支援する準備があると明らかにした。

◾️エルドアン大統領、歴史的重要性

エルドアン大統領は、シリアに向けた制裁を解除するトランプ米大統領の決定は歴史的重要性があり、この決定が制裁を課している他の国々への先例となると信じており、このことでシリアの様々な分野で投資のチャンスが生まれだろう、と述べた。

また、ガザ地区で人道的状況が悪化しており、暴力のスパイラルを止めるためにトルコが尽力し続けていると表明し、ガザ地区での人道的悲劇を終わらせる時がきたと語った。

エルドアン大統領は、会談の中でロシア-ウクライナ戦争では、首脳レベル及び実務者レベルで停戦・和平協議が直ちに開始されるのは有益であり、トルコが平和のためにあらゆることをし続ける、と付け加えた。

◾️トランプ大統領、シリア制裁をエルドアン大統領との会談後に解除

同時にアメリカのトランプ大統領は、シリアのアフマド・シャラ大統領と今朝、会談すると指摘し、エルドアン大統領との会談後に、アメリカのシリアへの制裁を解除する決定を下すと明らかにした。

トランプ大統領は、中東歴訪の一環で、リヤドで湾岸協力会議(GCC)-アメリカ首脳会議の開会式で発言した。首脳会議前にシリアのシャラ大統領と会談を行うと明らかにしたトランプ大統領は、「サウディアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とエルドアン大統領と会談した後、新たなスタートのためにシリア向けの全ての制裁を解除する。このことは彼らに新たなスタートのための機会を与えるだろう。シリアへの制裁は強力で破壊的であった。私はムハンマド皇太子と話し、トルコの友人(エルドアン大統領)とも協議した。今、彼とも電話で会談し、このことが彼らにとってのチャンスであると強く感じたし、誇らしく思っている。」と述べた。

ガザ地区での状況にも言及したトランプ大統領は「我が政府とこの地域の多くの人々は、ガザ地区にいるパレスティナの民が、安全と尊重される未来を手にするために希望を与えている。」と述べた。

トランプ大統領は、ガザ地区について、全ての捕虜が解放されるべきであり、このことが平和への第一ステップとなるものと明らかにし、「この問題について前向きな進展を期待している」と述べた。

ジョー・バイデン前大統領が行った政策がイランを強力にしてしまったと指摘したトランプ大統領は、このことが地域の混乱の根本的な原因であると述べた。

トランプ大統領は、全ての国々に対し、核開発ゆえにイランに課されている制裁の実行を呼びかけ、「イランとある合意をしたいと思っている。しかし、これを実現するには(イランが)テロ組織向けの援助を止めなければならず、血生臭い代理戦争を止め、核兵器の開発を恒久的かつ検証可能な形で終わらせるべきである。」と述べた。

自身の親友であるミシェル・イッサ氏を駐レバノン大使として任じたとしたトランプ大統領は、このことはレバノンにとって、「隣国と平和で豊かな国を築く歴史的な機会である。」と述べた。

トランプ大統領は、自身の最初の任期中にイスラエルが中東のアラブ諸国と外交関係を正常化するために合意したアブラハム合意を、拡張していくことも望んでいると明らかにした。

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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:60142 )