50万のトルコ人移民のうち二重国籍希望者はわずかに2万5千人
2025年05月14日付 Cumhuriyet 紙
国外に住む50万人のトルコ人のうち、わずか2万5387人がトルコの二重国籍に申請したと明らかにされた。共和人民党(CHP)のウトゥク・チャクルオゼル氏は、人々が「月と星のパスポート(トルコのパスポート)を持ちたくない」ということを明らかにしつつ「これは公正発展党(AKP)の失敗である。人々の頭の中には、ためらい、心配、恐怖がある。」と述べた。
ドイツで二重国籍法が施行された後でも、ドイツに住むトルコ人がトルコの二重国籍に対して積極的ではないことがトルコ大国民議会(TBMM)で議題となった。50万人のトルコ人が二重国籍を取るために申請をすると期待されている中、発表された数は失望をもたらすものだった。
トルコ大国民議会で報告を行った外務省領事業務・国外居住者総局の関係者は、50万人のうち、わずか2万5387人が二重国籍のために申請をしたと明らかにした。
◾️「大失態」
トルコ国籍を取得したいと考える人の数が少ないことを、「AKPの失敗である」と述べたCHPのエスキシェヒル選出の国会議員で外交委員会のメンバーであるウトゥク・チャクルオゼル氏は、「私たちの潜在的な市民であり、兄弟である人々のうち2万5千人しか申請していないことがまず失敗である。これはどこから見ても大失態である。これがなぜなのかを議論するのが、この委員会と国会の職務である。人々の頭の中には、ためらい、心配、恐怖がある。」と述べた。
◾️「みんなにとって悲しいこと」
チャクルオゼル議員は、特にドイツ在住のトルコ人が法が成立したのに二重国籍に無関心であることについて調査が必要であると強調し、「今まで繰り返し私たちの要求があったにもかかわらず、このことが国会で取り上げられて議論されてこなかったのは、残念ながら政府要人の失態である。与党内部や外交委員会の一部が国民に呼びかけを行い、国民が二重国籍に興味がない理由について『何が問題ですか?私たちに説明してください!』と聞いただろうか?全くそのようなことはしていない。その理由を調査してください。この法律が施行され、権利がある中、たったの2万5千人しか選択していないなら、大きな問題である。国民には、この法律を活用してほしいし、そうでないなら、私たち全員にとって悲しいことである。」と述べた。
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( 翻訳者:遠藤光姫 )
( 記事ID:60144 )