シリア:シャルア暫定大統領が米国による制裁解除を歓迎
2025年05月14日付 Al-Nahar 紙
■シャルア暫定大統領:シリアは外国勢力の影響力を分け合う場ではなくなる
【ダマスカス:本紙】
アフマド・シャルア・シリア暫定大統領は水曜日、シリアに対する米国の制裁解除について「シリア国民から苦しみを取り除くための道を切り開く、勇気ある歴史的決定である」と述べ、その一方で「シリアは今日より、(外国勢力の)影響力を分け合う場ではなくなる」と強調した。
シャルア氏はテレビでの発言で「シリアは制裁解除だけでなく、地域の人々の間に熱狂的な感情が戻ってきたことを祝福する」と付言し「国外のシリア人コミュニティのポジティブな関わりと、制裁解除の要求に対する建設的貢献」を称賛した。
同様に同氏は「この国はまだ過去の痛みを癒やせていない。しかしシリアは旧体制下で現代史における悲劇のページを刻んだのち、帰属意識はシリア国民のもとへと戻り、希望の窓が開かれた」と述べた。
暫定大統領は「シリアは解放され、人々と姉妹国に歓喜が広がった」と述べ「国民の団結と彼らの犠牲が、シリアに対する世界の見解を変えることに大きく影響を与えた」ことを強調した。
また「シリアは投資環境を整え、投資家に対して扉を開くことに取り組んでいる」と説明し、「我々は閉じられていた扉を開くことに成功し、アラブ諸国および西洋諸国との戦略的関係性の構築へ通ずる道を切り拓いた」と述べた。同時に「全世界が偉大な地位を持つシリアを愛しているのである」と指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:清久功介 )
( 記事ID:60148 )