エジプト:大統領がガザ地区に対するイスラエルの飢餓政策への拒否を表明
2025年05月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スィースィー大統領:「我々は、ガザ地区の民間人に対する武器として飢餓を利用することを拒否する」

【カイロ:本紙】

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー(シーシー)大統領は水曜日、18か月以上にわたって「人道的災害」に苦しんでいるガザ地区の民間人に対して、飢餓を武器として使用することを拒否するとの自国の立場を表明した。

これは同大統領が、ギリシャの首都アテネで行われたギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相との共同記者会見で行った発言である。

スィースィー大統領は、「私はギリシャ首相に対して、ガザ地区の民間人に対して飢餓や医療サービスのはく奪を武器として用いることを、エジプトが拒否することを明らかにした」と述べた。

イスラエル占領軍が3月2日に検問所を封鎖することで、食料や医薬品、支援物資の搬入を阻止して以来、ガザ地区の住民は深刻な人道的危機に苦しんでいる。そのため政府のレポ-トによると、同地区で飢餓が蔓延しており、餓死者の数が、その多くが子供である57人(その多くが子ども)にのぼっているという。

世界銀行が確認したところによると、ガザ地区に暮らす240万人のパレスチナ人は、イスラエルが20か月前から続けるジェノサイドによって貧困層へと陥ったのち、こうした援助に完全に依存している。

水曜日にはパレスチナムハンマド・ムスタファー首相は、ガザ地区が、20か月に及ぶイスラエルの包囲とジェノサイドに起因する「飢餓地域」であると発表した。

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( 翻訳者:齋藤茉音、新堀恭平 )
( 記事ID:60169 )