インドでトルコ・ボイコット拡大
2025年05月21日付 Cumhuriyet 紙


トルコ・インド間の政治的緊張は、経済面へも波及した。公式声明はないものの、インドで消費者のボイコットが拡大している。スーパーマーケットチェーンはトルコ製品を棚から下げている。最も深刻な影響を被ったのは、チェレビ航空サービスだ。同社がインドに対して起こした訴訟が本日行われる。

トルコ・インド間の政治的緊張の影響で、トルコ製品および企業に対するボイコットが拡大している。政府の要求による公式ボイコットは行われていないが、消費者主導で始まった運動の結果、小規模市場や主要インターネットマーケットプレイスは、トルコ製品のボイコットを開始した。緊張の最も大きな打撃を受けたチェレビ航空サービスが起こした訴訟の裁判が本日行われる。

トルコ統計機構(TÜİK)のデータによると、二国間の貿易高は小規模である。2024年におけるトルコのインドへの輸出は13億ドル、インドからの輸出は64億ドルだ。ただし、投資においては重要な企業の連携がある。コチ・ホールディングがインドで家電を共同生産しているタタグループ傘下のエアインディアは、トルコ航空に対し戦いを始めた。

長年インドに投資してきたチェレビグループは、この危機から最も多くの影響を受けたグループだ。航空サービスにおける最大の外資系企業である。10年前ムンバイ国際空港からインドに進出したチェレビ航空サービスは、デリーでも貨物サービスを提供していた。インドは、国家安全保障への懸念を理由にし、トルコの航空会社であるチェレビ航空の空港での営業を禁止した。チェレビ航空サービスは、この決定に関してインドに対して訴訟を起こした。裁判は本日まで延期されると発表された。

一方、ボイコットが影響を与える分野の一つが観光業だ。インドはトルコでの豪華な結婚式で知られている。しかし、最近では大規模ホテルで行われる予定だった結婚式が中止され、インドで人気の歌手の一人であるラフル・ヴァイディアさんは結婚式のプログラムでのパフォーマンスの依頼を拒んだ。また、インド工科大学(IIT)ボンベイ校は、トルコの大学や教育機関との協定およびあらゆる関係を次の通知があるまで一時停止すると発表した。

ロイター通信に掲載されたニュースによると、インドで1300万軒の商店に製品提供を行う全インド消費者製品流通業者連盟AICPDFは、トルコからのすべての製品に対し、「無期限かつ全面的なボイコット」を開始すると発表した。ボイコットは、トルコ製のチョコレート、ジャム、ビスケット、パーソナルケア製品を含むことになる。

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( 翻訳者:佐田優美香 )
( 記事ID:60183 )