アルジェリア:仏大統領官邸でアルジェリアとの関係悪化をめぐる会議が開かれる
2025年05月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エリゼ宮でフランス・アルジェリア間の危機についての会議が開催…その背景とは
【パリ:本紙】
政府系の複数筋が木曜日に伝えたところによると、水曜日の夜、フランス・アルジェリア間のあらゆる形態の協力が停止されているなかで、フランスのエリゼ宮(大統領官邸)でアルジェリアとの関係悪化を議題とした会議が開催された。
同複数筋は、会議の参加者にはエマニュエル・マクロン大統領やフランソワ・バイルー首相、ジャン=ノエル・バロ外務大臣、ブリュノ・ルタイヨ内務大臣、ジェラルド・ダルマナン司法大臣などが含まれていると明らかにしつつ、「会議はエリゼ宮で、アルジェリアとの状況を議論するために開催された」と述べた。
フランスとアルジェリアの関係は、公務員らの相互追放や両国の大使の召喚、外交ビザ保持者への制限など、およそ10か月にわたる前例のない危機に直面している。
2024年7月30日に、マクロン大統領がモロッコ主権下での西サハラの自治案への支持を表明したことは、両国間に激しい危機をもたらした。
西サハラは、国連の「非自治地域」に名を連ねており、かつては大西洋に面したスペイン植民地であり、現在は領土の80%をモロッコが支配している。アルジェリアが支援する、サギア・エル・ハムラおよびリオ・デ・オロ解放人民戦線、通称「ポリサリオ戦線」は、50年にわたって同地の独立を要求してきた。
4月上旬には、マクロン大統領とアルジェリアのアブドゥルマジード・タブーン大統領の間のホットラインが復活し、これが和解に繋がることが期待された。
しかし、すべての連絡チャンネルは再度閉ざされた。
両国は対立していたものの、今年の初めの時点では移民分野の協力をある程度の水準において維持することができていた。しかし、それも今ではもっとも低い水準まで下がってしまった。
(後略)
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( 翻訳者:西岡駿 )
( 記事ID:60193 )