アメリカ:ユダヤ博物館襲撃事件、容疑者「パレスチナ解放」を叫ぶ
2025年05月24日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️ワシントンのユダヤ博物館襲撃に新たな詳細…容疑者は犯行をカメラで記録、“ガザのために実行した”と供述
【ロンドン:本紙・諸通信社】
ワシントンで発生し、イスラエル大使館の職員2人が死亡した銃撃事件の捜査が続いている。当局はこの事件を「ヘイトクライムおよびテロ行為」として扱っており、容疑者のエリアス・ロドリゲスや被害者、そして事件を取り巻く状況に関する追加の詳細が徐々に明らかになりつつある。
CNNが報じたところでは、法執行機関の事情に詳しい情報筋によると、ロドリゲス容疑者は襲撃当夜、デジタルビデオ録画装置を装着しており、それは彼が襲撃現場である博物館の近くで逮捕された際、所持していたバッグの中から発見された。また、ある情報筋によると、捜査官たちが記録内容を確認するために映像を精査しているという。
ある治安関係者はCNNに対し、「ロドリゲス容疑者が襲撃の様子をライブ配信しようとしていたのか、それとも後で動画をオンラインプラットフォームにアップロードするつもりだったのかは不明だ」と語った。
現時点では、その映像がどこかに送信されたり、インターネット上に公開されたりした形跡はない。大量殺人犯やテロリストの間では、「GoPro」などのデバイスを使って襲撃を記録するケースが増加している。
裁判所の資料は、ロドリゲスはイベント開始のおよそ3時間前に入場チケットを購入したと述べている。資料には、イベント終了後、「ロドリゲスが被害者のリシンスキー氏とミルグリム氏のそばを通り過ぎた後、2人の背中へ向き直り、腰のあたりから銃を取り出して」、複数回発砲したことが記されている。そして、「2人が地面に倒れた後、彼らに近づき、身をかがめて腕を伸ばし、さらに数発発砲した」という。
CNNは目撃者の証言として、ロドリゲス容疑者は襲撃後に警察の到着を待ち、彼らの前で「この襲撃はガザのために行った」と宣言したと伝えた。また、逮捕の瞬間には「パレスチナを解放しろ」と叫んだという。
(後略)
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( 翻訳者:新階 望乃 )
( 記事ID:60195 )