PKKはいつ武装解除するのか?―AKPサイドから新発言
2025年05月27日付 Cumhuriyet 紙
公正発展党(AKP)のエフカン・アラ副党首が、テロ組織クルディスタン労働者党(PKK)の武装解除プロセスに関して発言した。アラ副党首は、トルコが「テロのない国」という目標に向けて重要な一歩を踏み出していると述べたうえで、テロ組織の武装解除に関して楽観的な見通しがあるとし、夏の間にそのプロセスが完了するものと見込んでいると明らかにした。
民族主義者行動党(MHP)のデヴレット・バフチェリ党首がテロ組織の首謀者アブドゥッラー・オジャランに向けて「PKKを武装解除させろ」と求めたことに端を発し、実際に[オジャランによって]武装解除が呼びかけられ、テロ組織PKKが武装解除および解散を決定したことで、トルコ政界に動き見られている。
PKKがいつ武装解除を行うのかが注目されるなか、AKPサイドから新たな発言があった。AKPのアラ副党首が、報道陣に対してこの件に関してコメントした。
アラ副党首は、トルコが「テロのない国」という目標に向けて重要な一歩を踏み出していると述べたうえで、テロ組織の武装解除の過程に関しては楽観的な見通しがあり、夏の間にこのプロセスが完了するものと見込んでいると語った。
■国会はいつ関与するのか?
アラ副党首は、治安部隊が挑発行為の防止に努めており、プロセスが計画的に進行していると述べた。また同副党首は、 MHPのバフチェリ党首が言及した、国会に設置予定の委員会が、プロセスを主導している治安部門の活動が完了した後に動き出すことになるとし、以下のように述べた。
「国家諜報機構(MİT)からの報告が届いた後、必要であれば国会が関与することになります。私たちは段階を踏んで進んでいます。時が来てから踏むべき一歩を早まって今踏んでしまえば、今踏むべき一歩を踏めないことになりかねません。だから、我々はこの分野で経験がありますし、幾らか慎重に対応しているのです。」
■新憲法に関する発言
アラ副党首は、憲法制定プロセスにおいてすべての政党の合意が重要であると強調し、「たとえ我々単独で過半数を持っていたとしても、憲法は野党と共に作ることを望みます。社会の広範な層の同意を得た憲法こそが、トルコの前途を開き、持続可能な発展を実現すると信じています」と述べた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:60211 )